Pitti Uomo(ピッティ ウォモ)やミラノコレクションの会場に来ている人のスナップを見ていると、斬新で思いもかけないスタイリングをしている人が多いので、ついつい「イタリア人って流行に敏感!」「ミラノの人は、いち早くトレンドを身につけている」と早合点している人は多いのではないでしょうか?
しかし、実態はその逆(一部のファッション関係者を除けば)で、生活全般において案外保守的で、新しいものに対しては周りの様子をうかがいながら徐々に取り入れるという人が多いそうです。
良い例が、食文化。ミラノでは、ニューヨークやパリの様に街中心地にラーメン屋やインド料理屋、ケンタッキーフライドチキン等(マクドナルドは例外)の米国ファストフードはほとんど見当たりません。とにかく、イタリア人はイタリア料理を偏愛しているのです。特に男性は、「マンマの作ってくれた料理が最高!!」と言ってはばかりません。
俳優マストロヤンニも、フランスの大女優カトリーヌドヌーブを、昔母親が作ってくれたパスタ(インゲン豆のパスタ)が食べられるレストランにわざわざ連れて行っていたと聞きます。
ファッションも然りで、イタリアブランド大好きでナイキよりディアドラなのです。こうした、意外なイタリア人の頑固で保守的(意固地!?)な性格は、よくよく見るとPitti Uomoのスナップの常連さんやルカ・ルビナッチのスタイリングにもみてとれます。
夏のビジネス スタイルに関してみて見ると基本は、ネイビー。達人は毎シーズンごとに、ネイビーの濃淡で遊んだり、靴やシャツでトレンド感をプラスしています。
日本の夏定番のマドラスチェックやシアサッカーと言ったIVYテイストのジャケットを着ている人(Pitti Uomoのスナップで着ている人を見ますがほとんどがイタリア人ではありません!!)はまれです。ネイビー以外には、唯一今回ルカ・ルビナッチが着ている様な、ベージュのコットンスーツかソラーロ(ベースはカーキ系やベージュ系の色で光があたると玉虫色に輝く)が唯一の夏のドレススタイルでしょうか。
おっと、また前置きが長くなってしまいました...
今回のルカ・ルビナッチのスタイリングですが、これぞ王道のベージュスーツの着こなしといえるもの。
ポイントは一見パープルに見えるけれどよく見るとブルーとパープルの織り柄になっているニットタイとブルーグレーのシャツ。ここが白シャツではタイが浮きすぎると考えたのでしょうか?
スーツのパンツは、いつもの様にサイドアジャスト付きのベルトレススタイル。スーツの歴史を考えると、ベルトはカジュアルなアイテム。「エレガントなスーツスタイルはベルトレスと心得よ!」と言わんばかりですね。
<ルカ・ルビナッチ直伝のポケットチーフのさし方口座>まずは種も仕掛けもないポケットチーフをお見せして。彼は最近この武士道モチーフを多様してますね。この辺は、彼の日本文化に対するリスペクト。
まずは、中心をつまんで持ち上げます。
左手で輪を作りそこを通します。
右手の先を折り返します。この時、反対側と同じくらいの高さになる様に。
先ほどの折り返した(中心部分)先を左に少しずらします。
チーフがポケットの中でダマにならないよう手で奥まで差し込みます。
フィニッシュは、無造作をあえてアレンジ。奇麗に整えないのがルカ・ルビナッチ流です。

