サルトでは現在、ご予約なしのご来店や直近のご予約ではご案内が出来ない場合が多くございます。できる限り、事前のご予約をお願いいたします。

SARTO

  • サルト_instagram
  • サルト_facebook

column



さてさて、ようやく最後はRAF。
R.A.F.(Royal Air Force)は去年が100周年ですから、ヴィクトリアン(1837〜1901)、エドワーディアン(1901〜1910)の本には載っていないのですよね。
こう考えると、完全に新しい物のように感じられますが、日本で考えると大正時代のお話ですから、なにやらずいぶん古いようにも感じますね。

今年で元号が変わるみたいなので、こんな話をしてみましょうか。
"大正"という年号は、無論、大正天皇の在位期間(1912〜1926)を指すのですが、歴史学的に"大正時代"(Taisho Era)を紐解くと、藩閥官僚政治を批判する日露戦争講和反対の民衆運動の発生した1905年から、第2次護憲運動の結果成立した加藤高明内閣の政治諸改革が行われ、政党政治体制が確立した1925年までの20年間をさすようです。

ざっくりと、覚えやすいように言ってしまいますと、19世紀は"ヴィクトリアン"があって、20世紀に入って最初の10年間は"エドワーディアン"、その後日本では15年間くらいが"大正"っといった感じです。その前はご存じの明治時代(1868〜1912)ですよね。(フロックコートは考えようによっては"ちょんまげ"的な感覚かもしれませんよね。イギリス人にとっては。)
私が、ヴィクトリアンだの、エドワーディアンだの言っているときは、基本 "明治時代の話なのねぇ〜" 位に思ってくださいね。
(明治時代の上質な桐の箪笥とかほしいですよねぇ〜。"骨董品"ですよ。アンティークと呼ばれる物になります。)
今、少し本音がこぼれ出てしまいましたが、そんな感じです。

お世話になっております、をさないです。

こう古いお話が長くなってきますと、以外とこういう時代も親近感がわいてきますせんか? まぁ、近代史は高校ではすっ飛ばされてしまいますから、あまり馴染みがないですし、そのくせ複雑ですから基本煙たいモノなのですよね。

アメリカ物の古いアイテムが好きな方達は、"禁酒法時代(1920〜1933)"なんて言い方をするときがありますよね。(上の理由により高校世界史だとマイナーワードかもしれませんね)
1919年10月に制定され20年の1月には発行されますから、1920年の始まりからアメリカは禁酒法(ボルステッド法:ボルステッド・アクト)時代に入るわけです。
アメリカは若い国ですから、禁酒法時代の物でも"アンティーク"と昔から呼んでいた節がありますよね。まぁ、ほぼ今は2020年ですから、イギリスでもアンティークで差し支えないでしょうがね。
ちなみに、後半は"大恐慌時代(1929〜33)"とかぶります。
"これは大恐慌時代のモノになりますねぇ〜" なんて言われた場合は禁酒法時代後半、30s前半のモノなんだろうなぁ〜っと覚えておけば良いわけですね。

ミリタリー好きなら、もちろんざっくりと10s後半はWW1期(1917〜1919)としているかもしれません。事の発端だったサラエボ事件が1914の7月で、ヨーロッパではすでにバチバチでしたから、10年代後半はだいたいWW1期で間違いはないですね。(アメリカの参加が17年でした。)
WW2期(1939〜1945)は30年後半〜40年前半という感覚で間違いないでしょうか? 人によってはざっくりと40年代前半という感じでしょうかね?
太平洋戦争のアメリカ参戦が41年12月からですからね。
このあたりの戦争の感覚は、ヨーロッパの人間と日本人とではズレがあるかもしれませんよね。ヨーロッパの人間にとってはWW1もWW2もより長いこと戦っていたわけです。まぁ世界を巻き込んでようやく "世界大戦"になるわけですけどもね。戦争自体はいつでもどこでもやっているわけですよ。
とりあえず細かい事を置いておけば、ざっくりと言いましてWW1は10s後半、WW2は40s前半です。
ここまで覚えておけばファッションの話をしていて躓くことはないと思いでしょう。
せっかくなのでワードを使ってチャートにしてみました、、、、


サルト


とこんな感じになります。
PostWW2、要は戦後のファッションは音楽等のユースカルチャーや主要なアートムーブメント等と同時に語られる事が多くなりますよ。

ちょっと、待ってくださいね、RAFのグレートコートのお話のはずですよね?

サルト

まぁ、もうここまできたら、他の二つに比べ目新しさなんてありませんよね。
ヴィクトリアンとエドワーディアンのRAFガーメントがずっぽりと抜けおちているわけですから、しかたありません。

違いと言えば俗に言うRAFブルーと呼ばれる色とボタンが違うくらいなモノですよ。一般的には。
RAFブルーというのは、村上龍さん的に言えば、限りなくグレーに近いブルーですよ。まさにイギリスの空の色を表しているとは思いませんか?



>>>>>>>>>>>>>>>>次回につづく