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>>>>>>>>>>>>>前回より




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例のごとく、最後はソーントンさんのセクショナルシステムからなので、ヴィクトリアンのNaval Greatcoatになります。

真ん中の下、Dia8がそうなりますね。説明書きは一番下になりますね。
フロントボタンの両脇にダッシュ線がみえますよね? MTOC初版の物でも見られたと思います。
先ほども軽く言ったように、ここにはスティッチが入ります。"A Row Of Stitching" と呼ばれます。テクニカルな実利があるというよりもデザイン的な理由である場合も多いとは思います。
"Row"はSavile Rowのロウと同様に"列"とか"並び" 、"○○通り"(主に英)とか、そういった意味合いで使われます。
Standing in a row, といえば"一列に立って並んでいる" ということです。
たとえば、こんな感じで使えます。



<東京のラーメン屋では、正気を失った死んだ魚の目をしたたくさんの男達が列を作っている。それはまるでゾンビ達が養豚場の臭いのした建物から死んだ豚を待っているようだが、驚くほどに規律が良い。それは日本でだけ見られる光景だ。あなたは日本に行きそれを見なければならない!そして、日本のポルノ女優を実際に目の当たりにしたいのなら、ディズニーワールドに行くべきである。順番待ちの5列に一人は確実に彼女達を確認できるはずだ。幸運を祈る!>


カヴァートコートやチェスターフィールドコートのヘムやカフにミシンスティッチが入っているときがありますよね。4本入っていたりする場合は "Four Rows Of Stitching" となるわけです。カタカナだと長くなるので、"ロウスティッチ" とかそんな感じで使いましょうか?
内側ではリネン等、補強の為の生地を同時に縫っているのですけど、ロウスティッチを入れなくとも別の手段がありますから、敢えて表に見えるスティッチを入れるということは、多かれ少なかれデザイン性もあるわけです。

ちなみにMTOC4版のものではシームを入れ、その脇をスティッチダウンさせますから、明らかに別物になりますが、同じDNAを感じ取ってもらえるでしょう。

ソードスリットがヴィクトリアン、エドワーディアンでは凝っていますよね。



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せっかく上にリーファーのイラストがありますから、そのパターンも乗せておきましょう。

上と下では20年ちょい位の違いしかありませんから、それほど変わっているわけでもないのですけども、そもそもドラフトしている人が違いますから、実際は違うものなのですよね。ドットダッシュの補助線を見ても全然ドラフトの仕方が違うのがわかるでしょうか? そういうのがおもしろかったりしますよ。 
ユニフォームですから基本は8個のメタルボタンですよ。

アーミーで言うところのブリティッシュ・ウォームのようなコートもありまして、それは"ウォッチコート"または"ネイヴァル・ウォーム"と呼ばれます。
グレートコートほどフォーマル感がなく、着安い感じですね。無論ボタンはレザーではなく海軍用のメタルボタンがついたり、アーミーモノとはそもそも生地の色が違ったりしますよ。
古い物をマーケットとかで見かけても、グレートコートとウォームコートはきっと雰囲気で違いはわかると思います。

USNにフラップ付きのヒップポケットがついた古いタイプのピーコートはどちらかというと、当時は"ウォッチコート"と呼ばれていたかもしれませんね。

未だに手に入っておりません・・・。