サルトでは現在、ご予約なしのご来店や直近のご予約ではご案内が出来ない場合が多くございます。できる限り、事前のご予約をお願いいたします。

SARTO

  • サルト_instagram
  • サルト_facebook

column

この物語も♯8まできたのですねぇ〜。今回で最後になりますから、あともう少しです。
"バートン"といえば、Montague Burtonだ、という社会に日本がなることは今後もないでしょうし、一般の普通に生活をしているカタギの人達とこれを肴に酒を飲むことも無いとは思いますが、少しでも、場末の居酒屋かどこかでヴィンテージのバートンスーツについて話しているちょっとズレた若人が増えればいいなぁっと思っていたりなんかしております。アメカジだなんだと日本では良く語られますが、少しでもブリトラ復興のお助けができれば幸いでございます。
お世話になっております、をさないです。

さてさて、それではラストスパートです。

サルト

ジャケットの最終チェックのデパートメント。
ずいぶんシュッとした格好の良い方が検品してくれていますよね。

少々ここでもリアルな英語とカタカナ英語のギャップを埋めたいと思います。
この"デパートメント" というのは無論よく使われますが、英語では"部署"という意味で多くつかわれます。ここでもそうです。
"百貨店"は "デパートメントストアー" ですから、カタカナで略すなら"デパート"まで短く言ってしまう方が混乱を避けられる気がしますね。
日本で受けられる英語の資格試験などでは、こういったカタカナとリアル英語の混乱を狙った設問はきっと基本のパターンでしょうから、英語の勉強をしている人はこの手の単語は押さえてくださいね。
ちなみに<Departデパート>は<出発する>という動詞になりますよ。空港などでよく見るDepartureの動詞形になりますね。


サルト


明らかに写真撮影があるので気張ったのだと思いますが、ロマンティックな私たちは当時の人々が俄然こういった装いで日々の仕事をこなしていたのだと思っていたいものですよね。
テープメジャーの数字が大きいのがわかりますかね?
今の流通しているテープメジャーはもっと小さい数字表記ですよね。まぁそれでももちろんセンチ表記よりもインチ表記の方が数字は大きいのですが、ヴィンテージのテープメジャーのインチ表記はこれまた大きいものです。
私も何本かデカ数字のメジャーを持っているのですが、リネンなのでしょうかね?天然素材っぽいので、ちょっと脆かったりします。もったいないので結局現行の普通のテープメジャー使っちゃいますよね。
もしも、どこかのメディアで私が出ていて、しかも大きな数字のテープメジャーを首から掛けていたら、それは撮影のために気張っているという証拠ですから、"こいつやってんなぁ〜w"と心の中でだけ笑ってやってください。
一応付け加えておきますが、私は別にトガっているからメディアに露出していないとか、なんかそういった格好いい信念があるためオファーをすべて断っている、という事は一切ありませんからね。
ただの一度もそういった話をもらったことがないだけです。
実際SRCに何人辿り着いているのかも知りません。客観的に考えて、本当にどれくらいの人がこんなニッチな事に興味を持ってくれているのでしょうか?
今これを読んでくれている人、本当に大丈夫な人達ですか?
まぁ、文字くらいは読める人達のようですけども、義務教育が終わってから声を発したことが無い、とか言う人もちらほらいるのではないでしょうか?
少しは外出してみませんか?
この投稿を読んだ日の夜だけはクラブで踊ってみてはどうですか?
それが難しければ、最悪TRFを爆音で聞きながら散歩でもいいでしょう。

そういえば、TRFのかの曲 "EZ DO DANCE" って、私、ずっとEasy To Danceかと思ってました。
いや〜ずっと私はスクールカースト上位でイケイケのアゲアゲ、イケメンやんちゃBoy(サッカー部エース/今はイクメン)の "をさない" をうまくここSRCでは演じていたと思ったのですが、以前の投稿でEasy To Dance!!ってシャウトしてたのですよね。
きっと神経質な皆様にはそれで私の正体がバレて、ここから離れてしまったのではないかと戦々恐々としていたのですが、怒っていませんでしょうか?
黙っていてスミマセン。本当はTKのCDを一度も買ったことがないどころか、カラオケでみんながクレイジーゴナクレイジーな時に伊勢正三の"22才の別れ"を入れてしっとり歌い上げてしまうような日陰モノなのです。

よくよく考えてみますと、これだけ自分のことをここで晒しているわけですから、今更他で掘り下げる余地すら私には残っていないのかもわかりません。
よし、今日は私も一緒にYoutubeでTRFを聞くとします!

<<Easy To Dance!!!>>


サルト

さてさて、これが最後の一枚になります。お疲れ様でした。

この本は1950年のものです。その二年後の52年にバートンさんは無くなってしまいます。そして1954年には買収され、50年代の終わりには従業員はこの本に載っていた当時の半分以下になってしまいます。

この1950年の前半である種一つの時代が終わったのだと思います。
もちろん、今でもスーツは着られていますし、Savile Rowも続いておりますが、真の英国主導のクラシックな"紳士服"にはここで一線が引けるのかなぁっと、私の感覚的ではありますが、そのように思っております。
第一回目で見た旧タグBurtonのそのタグが変わったときがまさにその折り返し地点だったのかもしれませんね。
同時期の若者、Teddy BoyはすでにアメリカのRock'n'Rollの影響を受けていましたよね。(エドワーディアン・リバイバルでもあるのですが、ちょっとその辺は今後掘り下げれられればいいのですが、本当に詳しく当時のユースカルチャーを掘り下げたいのであれば、本でも読んだ方が早いですし、詳しいでしょう。SRCでやろうにもおもしろい現物がそろわないんですよね。Tedsに関しましては、、)
その後、60年代に若者が細身のスーツでベスパに乗るわけですが、イギリスの若者はイタリアのスタイルにあこがれて細身のスーツを着ていたといいますし(確かどっかの本で読んだのですが、要出典です。)、その後も基本はアメリカのスタイルがより世界的に影響を持つようになってきたのは皆様もご存じの通りです。
ロンドンは俄然ファッションの発信地ではありましたし、世界的に影響力のあるイギリス出身のミュージシャンがファッションにも影響を与えましたが、それもまた別の文脈上のものでしょう。
そんなミュージシャン達を支えたトミーナッターが現れるまで、サヴィルロウからはたいして良いニュースはありませんでした。(まぁ、トミーナッターが万人受けする物をつくっていたわけでもありませんし、彼が頭角を現して英国のクラシックスーツが再興したとかそういったことはありません。)そしてT&Cマガジンも廃刊、同様にアカデミーもなくなるというように続いていくわけです。

今回のBurtonのお話はそんなクラシック・イングリッシュ・スーツが最盛を極めていたときの物語なのでした。
いや、英国のスーツがどうこう依然に、"スーツを着る"という文化が絶頂にあったときのお話だったのかもしれません。