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column

最近はめっきり運動不足な私です。お世話になっております、をさないです。
息子が大きくなってくれば、一緒に公園でサッカーなんぞにしけ込みたいわけですが、まだまだ先は長そうです。ちなみに、一歳の時の誕生日プレゼントは1号球のサッカーボールでした。
もう完全にイギリス版父子鷹ですよ。スラダンでいうところの"沢北"ですよね。まぁ、今風に言えば亀田家ですよ。イギリスにあるピンポン球全部投げつけてやりますよ。"かわすんやない!額で受けるんや!そうや、それがヘディングや!!" という私の罵声が日本まで届くのでしょうか。
とりあえず、私の闘育論はさておき、さっそくバートンの話に戻りましょう。


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真ん中がバートンさんですね。

俗に言うディレクターズスーツスタイル。
後ろが長いモーニングコートの代わりにブラックのラウンジジャケットを着るスタイルですね。英語ではそのままBlack Lounge Suits とか何とか言われるわけですが、別に全身がブラックではなくて基本下はグレーの縞パンです。
以前にもお話しておりますが、Suitには厳密には共地でなくてはいけないというルールはありません。その一つのスタイルがそうであるならばジャケット、トラウザーズ、ウエストコートの色がばらばらであれスーツと呼ばれて間違いはないでしょう。どうであれ、それで"一式"であるからですね。
まぁ、とはいえ私は学者ではありませんから、詳しく知りたい人はそれなりに自分で信用できるソースを探してみてください。日本語では世界大百科や日本大百科で二種以上の共地の衣服が共地であるうんぬんかんぬん書かれてありますが、わかりやすいところでは確実に"Morning Suit"は存在しますからね。もちろん、現代的には共地の洋服で間違いないのですけどもね。古い洋書などを読んでいて混乱しないように一応伝えておきます。
まぁ、古い洋書を読むような人はそもそもこんなところでつまずかないのかもしれませんが・・・


モーニングスーツとダークラウンジスーツの中間的な立ち位置ですが、今ではダークラウンジがオールオケージョン対応の万能服として機能しておりますから。むしろディレクターズスーツだと小洒落たジャケパンスタイルで浮ついていると頭の固い老人にやいのやいの言われる可能性すらあるかもしれませんね。
今は襟付きジャケットさえ着ていればある程度の場所は許容される世界ですから楽なものです。
ちまにみ、この"ジャケパン"も、実際には英語でOdd Jacketなんて呼ばれます。これは無論最近になって呼ばれた物ではなくて、私が持っているような古いテーラーリングの本でもそう言及されていたりしますから一応昔からある言葉ですよ。世界大百科でもこの言葉が確認できますね。
このオッドジャケットスタイルの一番フォーマルな型がブラックラウンジにグレーのストライプトラウザーズになるのだと思います。一応、濃いめのグレーの方がよりフォーマル感が出ますから、日中であれば明るめのグレーを履いたり、その辺の塩梅は各々楽しんでもらいたいですよね。
もちろん、上下黒のブラックラウンジスーツも昔からあるのですが今ではビジネスではあまり着られないようですね。その辺は身を置いている業界のルールの範疇で楽しんでください。

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社員食堂の壁には6枚のオイルペインティング。
一枚がだいたい9m(30フィート)の巨大なもの。これはスーツがあなたの手に届くまでを絵にした物。
絵っていいですよね〜
我ながら、美術やファッションを語ると胡散臭い空気感がぷんぷんしてくるのはわかっているので抑えめにしたいのですが、絵って良いですよね〜(笑)
やっぱし、これらの業界には胡散臭い人が基本的に多いんでしょうね〜。もちろん、自分が胡散臭くないと言っているわけでは無いのですがね。
まぁ、本当に良いのか悪いのか、価値があるのか無いのかが一般的にはわかりづらいですからね。仕方ありませんね。
まぁ、ここSRCでは私の与太話につきあってもらえればいいだけで、あなたを懐柔して何かを売りつけようとかそういった裏があるわけではないですから、安心してください。

私はそもそもアーティストもテーラーもやってることはそんなに大きく違わないのかなぁっと思うんですよね。好きな物作って、それが欲しい人は買っていくシンプルなやつですよ。
あなたに欲しいスーツがあれば、気になるテーラーに行ってオーダーをするわけですよ。
あなたに欲しい物があれば、そういった作品を作るアーティストにオーダーするわけなんですよ。

レオナルドダヴィンチは教会の壁にバンクシー精神でもって最後の晩餐を描いたわけではないんですよね。オーダーがあって描いてるんですよ。
基本、絵描きもフリーの職人なんです。(どっかのお金持ちに加護されていたりもしますがね。)お仕事の依頼があっておまんま食えるわけです。今の我々とシステムはたいして変わりません。
詳しくは知りませんがレンブラントとかが有名でしたよね?工房で何人も職人(弟子の絵描き)を抱えて量産体制が整っていたりしたわけですよ、当時から。
何か違いがあるのであれば、テーラーがつくる洋服は消耗品と言うことくらいですかね。
こう考えると工房経営ってクラシックですよね(笑)。もう何百年も変わっていないのですからね。ある種人間にとって完成されたビジネスモデルの一つなのかもしれませんね。(売春婦の方がより歴史があってクラシックですかね?よほど完成されているように思いますね。詳しく知りたい人は娼婦の歴史をググってみてください。)
生活できるぎりぎりの富を物を作ってまかなうわけですよ。(特に昔は宗教上、蓄財は良しとされていませんでしたよね。)
上を見ても下を見てもキリがない、手元が見える視力と生きる糧となる家族がいればそれで十分なのかなもしれませんね。

ビスポークスーツをあつらえる余裕のある人は気になるアーティストに絵や、またはなにか芸術作品を作ってもらうのもいいと思いますよ。
昔はギャラリーやら、そういった若手が集まる活きのいい展示会などに通って発掘しないといけなかったのでしょうが、今だったらインスタとかでDM送ったりしたりしてアーティストと簡単に直につながれるので安く作品を手に入れる事も可能でしょう。
あなたに先見の明があり、後にそのアーティストが売れれば鼻も高くなりますよ。
そのかわり "メジャーになって大衆にこびてからは駄目だね"とか言っちゃうインディーズバンドの追っかけのようにはならないでくださいね。それはアーティスト違いですからね。
まぁ、根っこのところでは音楽の制作活動も同様だと思いますが、メジャーレーベルに親でも殺されたんじゃないかというファンがたまにいますよね。