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column

さてさて、これから紹介しますのはまた別の本、1950年にブランド創設50周年をお祝いするものとして出版された "ideals in industry"というものです。
イギリスでは、25周年をシルバージュビリー、50周年をゴールデンジュビリーと呼び、お祝いいたします。
ちなみにつづけますと、60周年はダイアモンドジュビリー、65周年はサファイアジュビリー、70周年はプラチナジュビリーとなるようです。
25周年は比較的若いですし、良く聞くかもしれませんよね。
有名なのが1977年にありましたよね。今の英クイーンのシルバージュビリー。
しかし我々の記憶に残っているのはやっぱりあれでしょう、セックスピストルズの例のやつです。
シドが加入し、God Save The Queenのリリース、そしてクイーンのシルバージュビリーの式典時にテムズ川にボートを浮かべゲリラライブをして逮捕された有名な話ですよね。(Youtubeで当時の映像がアップされていますよ)
去年はその一連の事件の40周年記念だといってニュースにもなっていました。
それで件のクイーンですが、2022年でプラチナジュビリーを迎えます。
女王になって70周年ですよ。たぶん96,97歳(?)とかそんな歳になっているはずですから、それまでお元気でいてもらいたいですね〜
お世話になっております、をさないです。

まぁそんな話は置いておきまして、Burtonのお話ですよね。
このideals in industryはシルバージュビリーエディションとゴールデンジュビリーエディションがありまして内容が異なります。
これは実はブランドのヒストリー本ではないんですね。
もちろんヒストリーも多分に含まれてはいるのですが、タイトルにもあるとおり"我々の会社は働く環境として理想的な物なのですよ" というようなことが書かれてある一種の宗教本です(笑)
しかし、自分たちで自身のことを持ち上げているとカルトの教典と言うより、新聞やら雑誌やら、いろいろなメディアで取り上げてもらった記事を主にまとめ上げている本といったかんじです。
ものすごく写真も多いですので、今回はそんなヴィンテージのイメージを見て、なんか、ものすごいファクトリーがイギリスにはあったんだなぁっと感じてもらえるとおもいます。
ほぼ70年前の出版で写真自体はそれより俄然古い物が中心ですから、まぁ驚きも多いですよ。
今、この規模のファクトリーがあれば、お金払ってでも見学に行きたいものです。紳士服に興味ある人達にとっては完全にディズニーランドですからね、ホント。

さて、それでは写真を見ていきたいのですが、その前に一つ謝っておきたいことがあります。それが写真のサイズ。
自分のiphoneで写真を撮っていたのですが、なんですかねぇ、拡張子の.HEIC。。。
クラウド上でiMacと同期しても、私の古いiMacでは開けないんですから使い物になりませんよね。(アップグレードしていれば気づけばiphoneがかってにこの拡張子を使っているはずです。)
iphoneの設定を変更したのですが、もう一度写真を撮り直す元気も勇気も体力も私には残ってはいませんでした。
最悪、マック上のアプリケーション"Photos"のサムネではイメージを確認できたので(クリックしたらエラーが出ます、F○ckですよ。)、今回はそれをスクショしたイメージになります。サムネのスクショですから、最底辺クオリティーでお送りすることご了承ください。
本当に申し訳ございません。おもしろい写真がいっぱい載っていますから、気になった人はこの本をご購入ください。
たいして高価なコレクターズブックという訳ではありませんからね。

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これがそのBurton教教典。Burton帝国民はすべからくBurton教徒です。
下の一文には300枚以上の写真が載っててたったの5シリング! と書いてありますが、この値段の感覚は私には一切わかりません。


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この右側の人はしっかり顔見えてないですけど、Burtonさん本人だと思います。
格好良い眼鏡男子です。
帝国のトップですから、王様ではありませんよ、皇帝です。そしてこの皇帝が教皇を兼ねておりますから、とんでもありませんよ。今で言いったらおしゃれなビル・ゲイツ、またはジェフ・ベゾスっと言ったところですよ。IT関係のCEOはおしゃれに無頓着な感じが一流と言った空気感がありますよね、特にアメリカでは。しかしまぁ当時のイギリスではそうはいきませんよね、きっと。とくに当時はよりスーツに対するコードが厳しかったでしょうしね。

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これはかの有名なHudson Road Mill(バチカン市国でいうところのサンピエトロ寺院。リーズにあります。)のとあるワークルーム。
ムスカに言わせれば人がゴミのように写っておりますが、一人一人にミシンがいきわたっておりますよ。たしか1000人超えのスペースのはずです。このサイズ感は圧巻です。

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職人の仕事を見学している学生達。こういった社会科見学してみたかったですね。別にパン工場を揶揄するわけではありませんが、我々の時代の日本は暇さえあればパン工場に社会科見学に行っていた記憶がありますが、私の所だけでしょうか?
製パン業界からお金もらって教育庁はやりくりでもしていたのでしょうかね?

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上の写真はコートメーキングデパートメントのボタンホールセクション。
基本こういったマシーニスト達は女性ですよね。本当に偉大ですよ。
今はインドやパキスタンあたりの子供達でしょうかね?
現在はそういった場所は"スウェットショップ"といって揶揄されるわけですが、Burtonの従業員は相当基本給が良かったようで(この教典が言うところによれば、)わきあいあいとしたみんながファミリーのような職場だったようです。
今日本でこんな文言を見たらブラック企業のテンプレ扱いされるでしょうが、当時は本当にそういった職場があったのでしょう。
いや、本当にあったのでしょう、そう、ハドソンミルならね!(それでないと世界一には普通なれないでしょうね。)