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column

いやはや、前回お伝えしたように、今回できっぱり終わらせたいと思いますよ。
なにせ取っておいた写真は一枚しか残っていませんから、さすがに一枚で何週にもわたって引き延ばすのには無理があるでしょう。
無理と言われれば、俄然挑戦したいものですが、色々と怒られるんじゃないですか?
お世話になっております、をさないです。

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別にこの写真を使わないで前回で終わっても良かったのですが、せっかくですからね。

例のごとくT&C編集部に手紙とイラストが送られてきた模様です。
写真の彼はFinermanさん、31歳。

まずですね、記事の内容已然に彼が31歳という事実ですよね。
まぁ、言うなれば後輩なのですけど、面と向かったら敬語を使わざるを得ないでしょうね。
今生きていたら147歳ですから、随分先輩ですので、やっぱり敬語で間違いは無いかもしれませんね。
2丁目でモテそうですよねぇ〜。っと思っていたら、テーラーではなくて、デザイナーって書いてありますね・・・。いや、別に深い意味はないんですけどね。
柔道やってても強そうですよね。得意技は俄然、背負い投げでしょうかね?
いや、ホントに深い意味はないんですけど、なぜか私の頭の中でIKKOさんが "背負投げぇ!" とシャウトしているのですけど、どういうことでしょうか? まぁ、本当にどっちでもいいんですけどね。

とりあえず、彼はT&Cの熱心な読者で彼の地元はブラックバーン。有名所のショップのカッターにもずいぶんこのイラストをもちこんで営業をかけていたようです。
"もしかしたら、このスタイルが流行って、至る所で見ることが出来るかもしれない" と編集者は言っておりますが、難しかったようですね。
私は当時の人達が見てみたかった未来にいるわけですが、Finermanさんのデザインを見たことはありませんので。

結果が分かっていますから、私も辛辣なことを言わせてもらいますけど、結局見たことあるディテールをリアレンジしただけで、しかもこのバックスタイルは作る側から見れば骨も折れますよ。
センターバックシーム無しでそこにドレスコートのスリットをわざわざ作るんですからね。
ちょっとエレガントなラウンジを目指したのでしょうけど、まぁ流行らないですよ。実際流行らなかったわけですけどね。こういった目新しくなく且つ難しいものがスタンダードになることは難しいですよね。
ブランドのランウェイで一体くらいこれを着て歩いている位の想像はできますが、大衆がこれを着ているのは想像できません。

当時にしたって別にそれほど新しくないですよね。結局よくみるディテールを混ぜただけですからね。シームレスバックはそれほど多くはないと思いますが無くはなかったですし、難しい想像でもないですよね。
既にあるものを土台に何か既存のアイディアやモノを付ける、または外すというのは誰でもできることですからね。

ともあれ現在でもほとんどのファッションデザイナーはすでにあるものを組み合わす"エディター"的要素が強いかもしれませんし、それがダメなのではなく普通なんですよね。素材、線、ディテール等ほとんどある物をエディティングするだけなんですよ、今の基本は。
むしろ、エディティングのセンスがデザイナーとして生き残る生命線だと思うんですよね。
もちろん、組み合わせ次第では全く新しいものが生まれることもあると思いますし、世間を驚かすことも可能なのかもしれませんが。

そんなことよりいまやエディティングすらも放棄し、パク、、、サンプリングの時代ですからね。
ファッション業界も来るところまできましたよ。

十年以上も前にこっちの新聞でカニエ・ウエストは昔の曲に合わせて適当にしゃべってるだけで、自分の曲と言い大金を稼いでるけど、これってありなのか?みたいなディスカッションがありましたね。ヒップホップのサンプリング問題ですよ。
今、ヴァージルが頻繁にインスタファッション警察ことDiet Pradaの標的にされていますけど、ホントもう完全にパク、、、サンプリングですから、彼は元々カニエのスタイリストでしたから、こういった大胆なサンプリングも容認されているのでしょうか?
まぁ、サンプリング畑出身ですからね。
彼のLVでのファーストショーでは二人で抱き合って涙しているのが話題になりましたが、オリジナルを作ってるクリエーターの方が涙の量は多いかもしれませんよね。
しかしながら、そういったビジネスモデルを使い見事に成功したわけですから、どこに何が転がっているかわかりませんね。
言葉通り、落ちているものを拾って上手いこと繋ぎ合わせて、はいどうぞ!の世界ですから。

こんな感じでデザイン、エディティング、サンプリング、全く違うようで、実際かなりオーヴァーラップしていたりするんですよね。

逆に最終的な完成形で似たり寄ったりのものでも、スタートのコンセプト、プロセス如何では全く別のものであることもあります。
似たような洋服(または芸術作品でも良いでしょう)が2つ並んであって、一方が前に作られていたから、他方は完全にパクリです、ともいえないんですよね。

以前に問題になった東京オリンピックのロゴ問題がありましたよね。
あの完全な炎上中に全く別の第三者が佐野さんのデザインがパクリでは無い理由という非常にロジカルな文章をどっかにあげていたのですが、もう完全に私のようなデザイン素人でも"はい、パクりではありません。"と言わざるを得ないほど理路整然とした文章でした。(いまでも探せば見つかると思いますよ)
結果はどうであれ、そういうこともありますから、何とも言えませんが、正義はあれど、ガワが似ているとパクりだと紛糾されることもあるんですよね。

けども、ファッションデザインのパク、、、、サンプリングはそれこそ非常に繊細でセンスがいると思うんですよ。特にサンプル元が簡単に割れてしまいますしね。

ともかく、音楽業界でも色々と物議を醸すサンプリングですけども、そもそもファッション業界ではどこまでありなのでしょうか?

100年以上のT&Cの歴史で誰かこれについて一筆してないのでしょうか

とりあえず、その記事を見つけるまでコレクションし続けましょうかね。