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column

残念ながら、今回のテーマも今日で終わる目処が付きました。長い間どうもありがとうございました。
お世話になっております、をさないです。

とは言いましてもね、正直750ページの隅々まで目を通しているわけではありませんから、読み返しているときに、またなにか新しい発見があればお知らせしたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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ところで皆さんはこのようによくファッションマガジンなんかを眺めていますと、こういったファッションのビジュアルをイラストやら写真やらで見つけると思うんですよね。
一流ブランドの広告なんかもすごくきれいなお金のかかってそうなイメージがページ一面に広がるわけです。

アンティークなんかのファッションマガジンでは"ファッションプレート"とかなんとか言いまして、実は別紙でマガジンの冊子に挟み込まれていたりするものがありました。
アンティークのマガジンを読んでいると "DIA"とかいてあるのダイアグラムもよく見ますが、Plate1、Plate2、、、、といった感じで説明書きが下に続いていくのですが、マガジン自体にそのプレートが無かったりします。
それは別紙のファッションプレートがホントはオリジナルではついていたのですが、紛失しているパターンです。欠品なしのアンティークマガジンを見つけるのは骨が折れますよ。今度面白いものをお見せいたします。
そういった別紙タイプのプレートはマガジン本誌より明らかに良い紙で刷られていたりしまして、アンティークのマーケットでは意外とそのファッションプレート自体が高額で取引されていたりします。
気に入ったものがあれば、自分で額装して飾ったりするわけですね。
当時でもファッションイラスト集的な感じでファッションプレートのみの販売もありました。

Men's のものは数少ないですし、T&C等の有名所の名前が入っていると余計見つかりづらいでしょうね。
好きな人は海外のアンティークマーケットに行った際には探してみてください。

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これまた興味深いコラムです。
これは、T&Cアカデミーの卒業生が、今の俺を批評してくれないか!?っと写真入りの手紙を送ってきたというお話です。
こういうタイプの人が現代でもインスタグラムを使って成功する人ですよ。

サラッと独立してお店でも持ってしまうと、プロからの批評を聞くこともなくなりますから、そうですよね、よくよく考えるとこういう手段しかないかもしれませんよね。
今の私のような立場であれば、片手では足りないほどのマスター達のプロの目を意識して一着一着仕上げますから、特殊なのかもしれませんね。
とはいっても、さすがに出版社に自撮り写真送りつけるほどのメンタルは持ち合わせておりませんし、素直に感服いたします。送った手紙の内容までガッツリ紙面で晒されておりますからね。鋼のメンタルですよ。
けれども、T&Cに載るというのはそれほどに光栄なことだったようにも思います。

まぁ、とりあえず、この萩原流行さん似の彼はShipwayさんといいます。

皆さんはこの100年前の彼のお仕事に何点つけますか?

私個人的にはフィッティングもいいと思いますし、素直にかっこいいと思います。
マターオブテイストですかね。
当時の服って意外と袖付きが今の基準とは違いますから判断も難しいところなのですが、いい意味で今っぽい袖付きでそこも好感の持てるポイントです。
チェストラインより上は流石にコンパクトな設計なのでアンティークな空気感はありますよね。
そしてラペルも小さいですよね。しかし若干当時にしてはワイドかもしれませんね。
カラーもずいぶんワイドな設計ですけど、しっかり殺しこまれていて、気合い入れて仕事したのが伝わってきますね笑

T&C編集部の見立ても及第点を与えております。フィッティングについてはエクセレントを与えておりますよ。
今の感覚では小さすぎるという判断もできますが、ベストは着ているでしょうし、こういったハングのジャケットはボタンを使うとしても一番上のボタンくらいのものでしょう。
書かれている残念なポイントはまずショルダー。
いかり肩になっていますよね。軽くコンケーブしたパッドを使っているのですが、"これは流行っている地域もあるが、細身で身長がないと格好がつかないから、お前には似合ってないよ"、と辛辣です笑 まぁ、好みの問題だけどね、と付け加えておりますが、けっこう辛口ですね。ファッションチェックは100年前も辛口が標準なようです。
そして一番上のボタンとラペルロールの終わりの距離が不味いけど、簡単に調節できるね、で締めております

ちょっと分かりづらいのが"距離が不味い"という意味です。このトップボタンとラペルエンドの距離が長すぎるのか、はたまた近すぎるのかです。

皆さんはどうだとおもいますか?

今の感覚ですとラペルエンドはトップボタンの1/2インチまたは3/4インチくらい上が標準ですから、その感覚で言えば問題なく見えるんですよね。

たとえば、これをみてみましょうか?

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昔のVゾーンのコンパクトな小さいラペルのジャケットは基本ぴっしりとラペルラインにアイロンを当てて、しっかり殺しこみます。"クリース"ラインとも呼ばれる所以ですね。
上の彼が着ている写真でもそうですよね。

今ではラペル上部以外はクリース入れませんから、ボタンホール周辺のロールが大胆なためにラペルラインの終わりはボタンのある程度上に設定して置かなければ不味いのですが、時代が違えば仕様も違うわけです。
Shipwayさんの写真のボタン位置もフラントエッジから現代の仕様よりも離れていますよね。
これにも理由がありまして、カッティングの設計では上のダイアグラムのようにロールラインの終わりがトップボタンの位置で設計されているため、ある程度距離が欲しいわけです。
しかし実際に取り付けられたトップボタンはラペルエンドよりもずいぶん下にあるわけです。
それはちょっとおかしんじゃない?っといったT&Cの寸評といった具合だったわけですね。

どうですか?時代感伝わりましたでしょうか?

今回で終わる予定でしたが、実は写真が一枚だけ残ってしまいましたから、次回で最後にしましょう