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column

前回、脳みそがとろけてしまったわけですけども、皆様お元気でしょうか?
日本は暑すぎて、それこそ本当に危ないようですから、私以上にやられてしまっているのではありませんか?
チャカポコチャカポコ言っておりませんか?

こっちも先日30度を超えたわけですけども、それでも10度近く日本より気温が低いわけなのですね。しかしエアコン無しで生活しておりますから大変ですよ。
寝室ではいい扇風機なんかを使っていたりもするのですが、仕事場では去年1シーズンで扇風機が壊れましたからね。そもそも安いやつを買ったのですが、安いものを買うほどに損をする仕様になっているんですかねぇ。
もしくは埃っぽい部屋ですから、機械系が故障しやすいのでしょうかねぇ〜。
まぁ、ともかく手頃な扇風機が早急に必要な昨今でございます。

前も言いましたが7月はもう本当にてんやわんやで、それこそ無理かと思ったほどでしたが、どうにかなるものですね。なんとかピークを乗り越えました。7月最後の週は全く手入れをしていなかったボーボーに茂った庭の手入れや家のお片付け等の雑務に追われております。
読まなければいけない本も貯まる一方です。 とりあえず普通の生活に戻れる目処が立ちましたので、徐々に消化していきたいですね。

お世話になっております、をさないです。


以前にTailor&Cutterについてお話ししましたので、それにまつわるちょっとした面白いものをサラッとご紹介しようと思ったのですが、もうこの際いっぺんにやってしまおうということで、1902年号のT&Cもお見せしてしまいましょう。

実は長い間ebayでは絶賛1902年号が出品されていますから、気になる方は落札してみてください。出品者は私ではありませんよ。オーストラリアの古本屋さんみたいですね。

T&Cのアニュアルエディションは基本レア度が高いので簡単にはお目見えできません。
1902年号は744ページあるのですが、ダイアグラムやファッションイラストが少なくて、文章が多めです。もちろん技術書という側面もあるのですが、完全に読み物色が強めでしょうか。
これから紹介しますが、読み応えはありますよ。、まぁ、本当に好きな人にとってはですけどね。
そもそも読み物なのですけどね。ぺらぺらと流し読みしてビジュアルを楽しむのは難しいかもしれません。
本当に技術書が必要であればそういった良書を今後も紹介していきますから、興味がある方は引き続きよろしくお願いいたします。

たとえば私は1928年号も持っていますが、俄然ダイアグラム、ファションイラストは増えますね。1000ページ超えてきますからね。ビジュアルだけを楽し無事も可能な感じです。

コレクター的観点で語ってしまいますと、T&Cの本当にほしいところは20〜30年代になるのかもしれません。
実際はコレクター同士のオフ会などやったことがないので他のコレクターはどうおもっているかわかりませんが、似たような気持ちでいるでしょう。だいたいそういうものなんですよ、こういったヲタの心情ってやつは。

実はしっかりとした理由が私にはあります。

コレクターが欲しいテーラーリングの良書と呼ばれる技術書は1800年代後半から1910年のエドワーディアンと呼ばれるあたりに集中していたりするんですね。そしてWW2戦後にまた増えていくわけですね。ここでもおなじみのMTOCの第4版なんかがその代表です。
50年〜60年あたりというわけですね。
日本でも男性ファッションマガジン"洋装"が1949年、"男子専科"が1950年、"メンズクラブ"が1955年に創刊いたしますし、そういった時代だったのですね。

20〜30年代に活躍した職人さんは無論エドワーディアンをその良書などとともに実地で経験してきた人たちが作り上げた俗にいうゴールデンエイジなので、我々も是が非でもいろいろな情報が欲しいわけです。
そうなると当時のT&Cしかないわけですよ。持っている私が言うのもなんですが、まぁ〜、見つからないですよ。残念ながら。
エドワーディアンの本のほうが逆に見つかるかもしれませんね。もちろん、それらの入手難易度も高いのが前提ですけどもね。発売日に店頭に並べは買えるという話ではありませんからね。

とりあえず雑多な昔の情報だけで欲しいのでしたらデジタルアーカイブ化されているテーラーリングの本もいっぱいありますから、(主にアメリカ物)そういったものでもいいのかもしれませんが本当に欲しい本はそうは問屋がおろしませんよ、ホント。
厳密には問屋がもう持っていないから見つからないのですけどね。

サルト
サルト

そうですね、まずはその中身に入る前に紹介したかった "ちょっとした面白いもの"の話をしましょう。

それがこのようなものです。


サルト

まぁ、よくみる定規的なものですよね。皆様はこれがどのようなものか想像できるでしょうか?
左側のほうがより特徴的です。
よくみるとTailor&Cutterと入っているのがわかると思います。


サルト
サルト

<この写真はT&CではなくVincentさんの別の本を参照にしております。>

今のテーラーでこのツールを使用している人はいないかもしれませんが、T&Cでもおなじみ、Cutter's Practical GuideのVincentさんは独自のテーラーリングツールも開発しておりまして、その中でも有名なのが、このVincent Registered Square。
発見次第光速で手に入れようと思っておりますが、アンティークマーケットを回れど、一度たりとも生で拝んだことがありません。手に入れ次第自慢させていただきますので、その時を待っていただきたい。
(実はこのスクエアーのデザインがレジスターされたのも1902年だったりします。)

スクエアーは俗にいう角尺というやつですが、通常のシンプルなやつのほか、"グラジュアーティッド" ・スクエアーと呼ばれる特殊なものがあります。このへんは職人でないと知っている必要もないでしょうから、説明は省きます。詳しく知りたい人は、最寄りのテーラーにお聞きください。絶対知っているでしょうから。

とりわけ、このVRSを持つ必要性は無くて、正直無くてもドラフティングに支障はありませんし、何ならCPGを参照にしてパターンを引くとしても無くても問題ありません笑。
でしたら無くてもいいのでしょうか?
そんな話はないでしょう。男なら、一度欲しいと思ったものは手に入れたいでしょうよ。無論アリスには黙って購入しますし、テーラーリングのツールはあまり増えても文句を言われないので安心ですよ。
純粋に使ってみたいんですよ。

まぁ、そんなVRSも欲しいのですが、今回のこれはそのVRSの6分の1スケールのものでして、こんなふうに使います。

サルト

そうなんですね〜
ダイアグラム用のスケールなんです。

T&Cでは6分の1スケールのダイアグラムが多くてですね、このように照らし合わせば、実寸が本からでも簡単にわかるという寸法です。
実際はT&C以外でも6分の1が多いですから、そのまま流用できます。
なんなら、実寸のVRSより使い勝手いいかもしれませんね。
特に私はパターンナーではなくてコートメーカーですから。

とまぁ、そんな感じで、いろいろな物があるんですよね、では次回から、この1902年のT&Cに触れてみたいと思います。