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column

ヨーロッパの夏のバケーションは皆様ご存じの誰しもが渇望する文化の一つではないでしょうか?
色々な文化を取り入れ、ウチダシテクル日本の様々な業界ですが、さすがにヨーロッパのバケーション文化まで流行らせる気は一切無いようです。
私のようなテーラーにはあってないような物ですけど、カッターさんは無論休みます。うらやましいですけど、それなりの責任やストレスを抱えておりますからね。そういうのが苦手な人達は人と会うよりも洋服と向き合っていられるコートメーカーの方が性に合っているのかもしれません。俄然、薄給ではありますけども楽しくやらせてもらっております。

まぁ、そんなこんなでバケーション前はお客さんも多いのですが、カッター達の休みのスケジュール、そして長期休業はなくともコートメーカーもある程度のオフを取りますし、SR界隈は少々慌ただしくなります。スケジュール管理も込みで大変忙しくなります。
そんな中、我々家族はシーズンをずらして休みを取ります。安いですし、行き先も混でいないですしね。
日本に行く場合は日本のピーク時にも被らないように調節します。ヨーロッパと日本ではピークがまた違いますから、双方の合間を把握しておき、事前にチケットを勝っておくと安く旅が出来ますね。
そういったことにはこの仕事は対応しやすいかもしれません。

とりあえず、お世話になっております、をさないです。

そんなこんなで今日も身にならないテーラー四方山話に花を咲かせようではありませんか。

以前に話していた事の一つに"本"についてがありましたので、そろそろゆっくりではありますがスタートしていきたいと思います。

ヴィンテージの洋服についてはここで晒してきたわけでありますけど、デジタルアーカイブ化のされていない貴重な本達をどこまで晒していいものなのかという葛藤ももちろんあるわけですよね、コレクターとしましてわね。
みんなとシェアして、"いいね!"をもらうために買い物しているわけではなくて、あくまで自分個人で愛でるための買い物ですから、クラシカルな収集意欲なのですよ。

でも、まぁ、長いことつきあってもらっているSRCを読んでくれている、普通のことでは興奮できなくなったファッション廃人達には、ある程度の情報を提供したいなぁとは思っております。そしてそういった人達をも、どこまで置き去りに出来るかがキーになっているんですよね、私の中で。
"いやいや、お前さんはまだぬるいよ" なんて言ってくれる方とは、いつか、よりぬるいエールでも一緒に飲めればいいのではないかなぁ、っと思っております。
もちろん、お会いしてもファッションの話なんかしないで、一方的に私が私の息子はどれだけ可愛いのかを捲し立てるだけの不毛な会になる予定です。

というわけで、今回は以前にも話したTailor And Cutterというイギリスのマガジンに登場してもらいましょうか?

詳しく調べたところ、発刊されていた時期は1866年〜1972年だったようです。
100年以上続いたファッションマガジンです。とんでもないですよね。


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たとえば、これはT&Cバインダー。このバインダー自体がコレクターズアイテムで、T&C自体を見つけるより難しいかもしれません。
これには、1949〜51年の相当数(コンプリートには至っておりません)と少しばかしの52年T&Cがファイリングされております。
実用書のような性格もありましたから、リファレンスとして保存したい回がある場合はこのようにファイリングしていたようです。

もっと古い年代のT&Cでこのバインダーの広告を見たことが無いので、40年後半もしくはピンポイントで1949年に発売されたのかもしれません。すべてチェックしたわけでも何でもないので、明言はさけておきますが、そういったものです。

たとえばこのバインダーに中にはこんな記事があります

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これは冗談ではなくて実際にAustin Reedであったオーダーのようです。
69インチ チェスト、74インチ ウエスト、82インチ シート の男性のオーダーだったようで、スーツに使った生地のレングスが6ハーフヤード。
現役当時の小錦さんのウエストが70インチ位だったと言われていますから、どんだけデカイかが分かりますよね。
といいますか、このサイズの人間がスーツを着る理由は何だったのでしょうね?

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パターンドラフトやテーラーリングの技術的な事意外にも、こういったSR界隈の話も良く載っております。

これは、スウェーデン出身のスヴェンさんのお話しです。
<(1950年当時)1882年にイギリスに来てから、それからずっと働いていて、Sulllivan & Williams Savile Rowに来てからは25年。 スヴェンさんはなんども引退を繰り返しているが、することがないのに嫌気がさし結局戻って来てしまう。今は92歳だ。きっと彼が業界で一番年上であると思うが、どこかのテーラーに彼よりもっと年上の人がいれば教えて欲しい>
と綴っております。 簡単な意訳でご了承ください。

私も何度も引退しては職場に戻ってきて生地を切っているマスターカッターを知っていますよ。
以前に、随分昔、スヴェンさんという職人が92歳まで仕事をしていたようだから、まだまだ先は長いですよ、と伝えたところ、"それは無理だ" と言っていましたね。現代の医学を持ってしても、92歳というレコードを破るのは難しいようです。

とりあえず、私はサプリメントとスーパーフードでもってこの記録に挑戦したいと思っております。(未来の人はコレをドーピングと呼ぶでしょうか?)

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