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トップコートと呼んでみましたが、例のごとくチェスターフィールドコートと呼んでも差し支えないと思いますし、カバートコートと呼ぶ方もいるかもしれませんね。その辺の言葉も随分と揺れ動いておりますから、"古いコート"とでも呼んでおけば間違いは無いかもしれません。私では当時どれほどしっかり呼び分けていたのか想像すら出来ませんし、今であれば尚更です。

お直しが入っておりますね。とは言え時代考証に差し支えることはないでしょう。
特出する点といえば、ポケットバッグにディアスキンが使われていることでしょうか?
まぁ、そう頻繁に見られるディテールではありません。間違いなく今見られるものではありませんから、古いものである保証にはなりますね。
使われているボディキャンバスも古いですよね〜。

そして、前回も言いましたがタグです。

私はたまたま、何かしらの縁があるのかDavies&Sonの古い服が回ってきますが、このブランドが別段市場に回っているとかそういったことでは無くて、たまたま私の手元に来る物にこの名前が多いと言うだけです。
さてさて、そのDaviesですが、創業は1804となっております。この辺りにも、ちょっと面白いストーリーがあるのですが、後に置いておきましょう。

このタグにはオーダーナンバーがNo1316になっているようにみえますね。
今私の手元に1902年の4月のオーダーでNo1900のものがあるので、まぁ確実に1800年代であることが分かるのですね。
いつくらいから、しっかりガーメントの数をカウントしているのか分かりませんが、100年で1900着は当時の洋服のデザイン、生産力を鑑みましても明らかに少ないですよね。ん〜どうなのでしょうか。明らかに尻上がりで生産力は上がっているとは思いますが、1800年前半のSavile Rowがどういった生産体制だったのかは、私の手元にも資料すらないので、考えもつかないですね。

とりわけ手元にある1928年のDaviesのガーメントではNo3100番台に突入しておりますから20世紀に入ってからの生産力の向上が見受けられます。

ブランドの知名度も徐々に上がっていったのかもしれませんね。

さきほど上で述べたちょっと面白いエピソードがあると言ったのですが、少し長くなりそうですから次の回に回しましょう。
まぁ、本当のことを言うと"面白い"と ハードルを上げてしまったため、少々後悔の念も込めまして、しっかりしたためようと思いますから、次回に回させてください。そして、もしよろしければ、私が"面白い"と言ってしまったことを忘れてもらえれば助かります。