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column

イギリス人とイギリスで生活しております、色々と文化の違いを感じることも多くあります。
おおざっぱに言いますと、前にも話したとおり、人ってあまり変わらないのだなぁっと思うのですが、さすがに細かい文化になりますと随分とずれが生じて参ります。
日本国内でも地域性が見られるわけですから、海外に出ますとそりゃ違うわけです。
特に食文化ですよね。とりわけ特殊な食文化をもつ日本人の私と世界の文化的相違はそれまた激しいわけでして、家庭内での食文化トークは基本大きな話題の一つでございます。(イギリスもまた特殊ではありますし)

前にもいいましたが、特に北海道の十勝の食はガラパゴス化が強い傾向にありますからね。鶏肉を食べるのにKFCとゆうチョイスがまず無いのが十勝ですし、カレーにしてもココイチが一度撤退しておりますからね。(いまでは音更町に一店舗有るようです。)
ちょっと特殊であるのは、私も承知のところなのであります。

そして、今回の話の焦点は宅配ピザ。


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<今年に入り引っ越しました。ロンドンからの距離は変わりませんがより田舎です笑。大きな湖が近くにあります。)


イギリスでもやはりドミノピザがどこにでもありますから、宅配してもらう場合はドミノが適当なのかもしれませんが、基本あまり使いませんね。もちろんピザハットもあります。私たちがピザを食べる場合はスーパーで買う冷凍ではないタイプのピザを自宅にてオーブンで仕上げるタイプのものが多いでしょうか。

イギリスで最も有名なピザチェーンはピザエキスプレスでまちがいありません。レストランタイプのお店です。ファーストフード店という感じではなく、がっつり座り込んでワインなんかも飲んでしまう感じのピザレストランです。お持ち帰りも充実しておりますし、スーパーにもピザエキスプレスの家食用のピザがおいてあるほど、イギリスの国民食になっています。

十年以上も海外に住んでいますと、そりゃ私の食文化も西洋化され、私が以前に食べていたものがどれだけ異質だったのかに驚くことがあります。
もちろん、それをアリスに話すと同様に驚かれるわけです。
和風パスタに腰を抜かされるのには慣れたのですが、特に和風のピザには度肝を抜いてしまうようですね。
寿司の中にアボカドつっこんでみたり、マンゴー乗っけたりする人達も日本のピザは面白いようです。

私はね、海を渡りアメリカで進化を遂げたと言われるピザは日本にてその完成を見たのではないかと思うのですよね。
その完成形が、私が小さい頃に食べていたピザ10・4(テンフォー)のカントリー男爵(昔はシンプルにカントリーピザ、と呼ばれていたと思います。)

この北海道出身のピザチェーン、一昔前の十勝にはデリバリーピザと言えばテンフォーしかなかった訳です。
そして、一番初めに食べたのが、このカントリーピザ。私が食べるピザと言えば、これしかなかったのですよ。
そして、そのピザ生地の上にのっかているものが、ポテトですよ。北海道っぽいですよね。
この小麦の上のポテト、この感覚が西洋の人間にはまず考えられないようなのですよね。
といますか、日本人にもあまり考えられないようなのですけど、とりあえず、きっと世界で唯一食べられるポテトがメインのピザがこのカントリーピザですよね。
モチモチの生地の上がホクホクなわけですから、もう太ってしまっても本望ですよね。(そういえば、昔 "じゃがバターまん"という 肉まんの肉がジャガイモに置き換わった、正気の沙汰とは思えない食べ物も存在しておりましたが、道外でも食べられたのでしょうか?それだけ喰うためにサンクスに行っていましたよ。)

そして極めつけがカロリーの配分を無視した拘り抜いたチーズ。カロリーなんてものは高い方が旨いに決まってますから、旨くしたい場合はカロリーを上げればいいわけですよね。単純ですよ。その基本をしっかり踏まえまして、ポテトとチーズの間には大胆にもマヨネーズが練り込まれております。思考回路が相撲部屋の女将と一緒ですよ。
あと、うまさの方程式と言えば、茶色(黄金色も広義で可)であることも忘れてはなりません。ですから、余計な緑色は一切含まれておりません。
もう潔良いの一言ですよ。緑の食材から取れる栄養分なんぞサプリで補っておけばいいわけですから、食卓は茶色であるに越したことは無いわけですよ。こちとらOLのランチ喰ってる訳じゃねぇんだぞ!ピザ喰ってんだぞ!っという強い気持ちですよね。
しかし、少しばかし栄養のバランスも考慮しまして、きっと世界で一番安い動物性タンパク質でお馴染み、コスパの王様ことシーチキンも入っております。
ポテトとチーズ、シーチキンとマヨネーズですよ。
これを嫌いな人類はいないといわれていますから、もうとんでもないドリームチームな訳です。
食材で言うところのレアルマドリードとバルセロナの混ざって出来たスペイン代表チームの2トップがクリスチャーノロナウドとメッシみたいなことなんですよ。
そして、目立たないが凄く大事な仕事をするのが、スイートコーンなんですよね。気持ちばかしの食物繊維ですけど、シーチキンとマヨネーズに何か一つ加えたい、そこには世界でも唯一、コーンしか存在しないんですよね。それがいわゆるイニエスタという存在になるわけです。

あ、こりゃとんでもないピザだぞっと思いましたよね。最後にコレ実はね、トマトベースのソースではなく醤油ベースのソースなのだということを伝えたい。

目にも鮮やかな赤なんてものはこの際いらない訳ですよね。それよりも、どれだけ茶色に保てるのかがおいしさの秘密になるんですよね。論理的に考えまして。
醤油なんて旨いに決まってますから。なにせしょっぱいうえに濃い茶色ですから。今では高級フレンチの隠し味に使われる位旨いわけですよね。

もう旨さの方程式の解だけ釜で焼き込んでできたのがカントリーピザですよ。

この一切Pizzzaではないピザが私の初めて食べたピザだったのですよね。

私がこのピザの話をしているときのアリスの目はなにか酷いものを見ているときの目でしたが、私はコレがとてつもなく旨い何かであることだけは保証致します。
テンフォーは今では日本でも至る所で食べられるようですから、是非食したことのない人も一度は食べてみてください。
これは絶対に日本でないと食せない特別なものですから。外国のゲストがいる際には是非トライしてみてください。