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column

ちょっと天気の良い日が続いているな、と思うとつかの間、気づけば俄然天気の悪いイギリスですが、皆様はどうお過ごしでしょうか?
文章が多めだったので、うってかわって本当にどうでもいい、何の役にも立たない写真で埋めてみようかと思っています。
お世話になっております、をさないです。

ヴィンテージのビスポークのトラウザーズについているジッパーをちょこっと集めてみました。

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ちなみに、このように上質なトラウザーズに使われるジップはこのように曲がっているモノが使われます。
まっすぐなモノをちょっとしたアイロンワークで曲げて使ったりもしたようですが、今ではこのように曲がっているモノが初めからありますから、それを使う場合がほとんどでしょう。

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今では世界のトップシェアがYKKのはずですから、イギリスでもYKKが主流です。
一昔前になるとここまでバリエーションが豊富になるものなのですよね。
そして、ヴィンテージと言えどタロンが見当たらないのも特徴的です。
ヴィンテージの洋服の勉強をするときには絶対に避けて通れないのがTalonのデイティングでして、洋服に興味のある方でしたら、一度は触れたことがあるかでしょう。タロンは一昔前の世界のトップシェアでしたし、なにせアメリカンヴィンテージは日本でも人気がありますから、タロンの知識はマストといえます。
手元に当時のHooklessのジッパーを現物でお持ちの強者もいるかもしれませんね。
しかし、トラウザーズにはついていないかもしれませんね。

このZIPたち。すがすがしいですね。NOタロンですよ。
最近引っ越しまして、身近にあったレールに掛かっていたモノの写真を簡単に撮っただけなので、完全にしまい込んでしまっているアーカイブを見ればもっと別なのもあるかもしれませんが、大体こんなモノでしょう。
オプティ、エクレア、ライトニングの三強っと言った感じですね。
今で言うZipper自体だいたいが20世紀に入ってから生まれましても、まずトラウザーズに使われていませんでしたからね。本当に古いモノは俄然ボタンフライです。
トラウザーズのフライにジッパーがつきだしたのは実は30年代の前半だといわれております。
その30年代にウィンザー公もすでにジップフライをつかっていたというのだから驚きです。さすがとしか言いようがありません。
当時は技術的にも難しく、しかもジッパー自体が通常のボタンフライで使われる個数のボタンを1セットとした価格の数倍もするほど高価なモノであったようです。
30年代のジップフライのトラウザーズが見つからないのは仕方が無いのですね。
手元にあるのでしたら非常に価値がありますよ。博物館にでも寄贈致しますかね?

ジッパーをつくるブランドにしても、20年代からちょこちょこ生まれ始めて、大体30年代、40年代に今聞くようなブランドが生まれ始め隆盛を極めた感じですから。ほとんどがパンツのフライには使われていませんでした。
とりわけオプティはドイツ、エクレアはフランス、ライトニングはカナダといった感じです。
これらの写真のトラウザーズのテーラーは別にイギリスに限ってません。
しかし、サヴィルロウのモノにエクレアZIPがついていたりもしますから、詳しくない人はジッパーだけを見てエクレアだったらフランスモノ、ライトニングであればイギリスモノと決めうちしない方が良いですよ。
パンツの作りを見ればどこの国のモノか大方予想もつくのですが、(もちろんビスポーク等のハンドメイドのトラウザーズの話です)まぁ、そんなに簡単に普通の消費者が判断できることではないかもしれませんね。
その辺はプロの目利き、または我々の様なテーラーでようやく判断がつくレベルですから、心配なさらずに。

まぁ、このようにジッパーでもこんなにおもしろいんだよと感じてもらえれば幸いです。ヴィンテージモノであればデイティングの判断の肝になったりもしますから、注視していると新しい発見があるかもしれませんよ。