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column

4月に入ってからめっきり天気が優れないイギリスでございます。
エイプリルシャワーなどと申しまして、イギリスの4月はすこぶる天気が悪いわけなのです。
日本はどうでしょうか?
いいかげん春めいた発色のコートをここぞとばかしにひらつかせていますでしょうか?
お世話になっております、をさないです。

最近SRCでは博物館クラスがどうのこうの、激レアヴィンテージがうんむんかんぬんと続いていましたが、なにもそんな激レアアイテムばかしがヴィンテージではありません。
本当に激レアなヴィンテージはそもそも精神衛生を鑑みますと袖を通しづらいですし、結局けっこうどこのヴィンテージショップでも売ってあるようなアイテムの方を日常では着ているケースが大体ではないでしょうか?


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<ちょっと欲しい笑。ノッティングヒルで見つけたのですが、いくらなのでしょうかね?コンポラアート系のお店なのですが、いつも置いてあるモノがカオスなんですよね、怖くて入れません。。。。>

一応付け加えておきますが、ときどき、ヴィンテージ=一点物、という不思議な方程式を耳にする、または読むことがあるのですが、そんなはず無いのは思慮深い皆様であればご承知の通りでしょう。
"ヴィンテージは一点物ですから、高価なのですよ〜。" なんていう売り文句には決してだまされないでくださいね。
もちろん一点物が無いというわけではありません。
ほとんどのアイテムは昔に流通していたアイテムであるわけですから、そりゃ探せばヴィンテージといえど腐るほど同じアイテムはあるわけです。たしかに、今のファストファッションショップに並ぶ服に比べれば圧倒的に道で同じ洋服を着た人にすれ違うことは無いでしょうけど。

いやはや、ヴィンテージクローズってよくよく考えると非常に難しい業界ですよね。まぁ、もちろん衣料品業界自体そんなに簡単な物ではもちろん無いのですが、ヴィンテージ業界はよりシビアな気がします。
まぁサヴィルロウという業界も非常にニッチですが、そもそもそのマーケットを支えてくれている人々も、そしてその歴史も違いますからね。

現在のファッションのマーケットの事を考えますと、ちょっと洋服に興味を持った程度の人達はヴィンテージショップにはまず来ないのですよね。
そしてトレンドアイテムも扱えないのですから大変ですよ。基本古い服売ってるわけですから。
ちょっとヴィンテージショップの主人になったとして考えてみてください。
どうしますか?

たしかにちょっと旬っぽい着方の提案なんかも可能ですが、性質上どうしてもメインストリームを外れたエッジーな路線に行ってしまいガチですから、結局針穴に糸を通していく商売になってしまいます。
いまさら、全く新しいコンセプトのヴィンテージショップなんてのも難しいでしょう。突き詰めればヨーロッパ物かアメリカ物くらいの選択肢しかないのです。

そして、店舗を持っている主人達もそもそも成功したいと思っているタイプではないのが多いでしょう。または成功という概念が存在すらしない商売なのかもしれません。
好きなことやってギリギリ飯が食えればいいかなぁ〜っというニヒルなスタンスが王道ですから、仮にオーナーの写真を取ったところで、ラーメン屋の主人のようなぎらついた目をしている人はまずいません。
ロマンだけで成り立っている瀕死のビジネスなのです。

とはいえ、80年代、90年代、00年代とヴィンテージの洋服は時代と共に確実に増えますし、いまでは80年代、90年代の雰囲気のリバイバルなどファッションも確実にサイクルしますからね。
若い主人達はそういった近代のブランドヴィンテージを取り扱うことに抵抗も無いかもしれませんし、ファッション感度の高い若者層を確保できるかもしれませんね。

洋服って消耗品ですから絶対に売れるんですよ。
それでもあなたのショップの洋服は売れないのであれば、理由は大きく言いまして2つしかないと思うのですよね。

結局は伝わっていないか、または高すぎる、ということです。

質の高い良いモノが安ければ基本、絶対売れるはずです。(高価でも消費者がこれは安い!と思えば。)
しかしその良いモノが安いのに売れていないのなら、あなたはそれが質の高い良いモノだと伝える努力を怠っているわけです。
もしもあなたが流行り物を扱っている代理店の店員や流行っているブランド店のスタッフであれば、商品説明などしなくともあなたのお店の商品がどういった物であるのか、すでにお客さんに伝わっているケースが多いため、そういった努力をする必要がさほど無いのかもしれませんが、先ほどのようにあなたがヴィンテージショップの店舗在中のオーナー店長であったならどうでしょう?
なぜ、あなたのお店のそのアイテムがそのプライスなのか、そしてそれがお買い得であるのかを説明しないことにはお客さんは安心して買わないでしょう。

そして、しっかり伝えているし、ターゲットマーケットに伝わっているのにそのアイテムが売れないのであれば、それは高すぎるのです。

しかし、こっちも商人です。もちろん出来る限り高値で売りたい。そうであるのであれば、ある程度のオーディエンスが確保できているのであれば努力を惜しまず、消費者の購入意欲をしっかりかきたてるだけのストーリーを伝えるほかないでしょう。
ショップはあなたのステージでありライブ会場なわけです。ショッピングもさることながら、あなたに会いに来てくれるようなお客さんがいるのなら、それはすばらしいチャンスではないでしょうか?
もちろんライブトークもでっち上げではいけませんよ。
真摯にそして誠実にありのままを伝えなくては商売は続きませんからね。
"これは超絶レアなんです。"とだけ言って、その場は上手くしのぎお客さんに購入してもらえても、そのお客さんが別の場所で同じアイテムを似たようなコンディションで、しかも半額以下で売っているのを見つけたのであれば、もうあなたの所に戻って来てはくれないでしょう。

たとえば、今ココにおもしろいモノがありますから、一つこんなエクササイズをしてみましょう。


>>>つづく