NEWS【サルト神宮前 営業時間変更のお知らせ】営業時間を次の通りに変更いたしました。営業時間 11:00 ~ 20:00 / 定休日:無

SARTO

  • サルト_instagram
  • サルト_facebook

column

いやはや、冬真っ盛りといった感じでございますが、皆様はどのような冬をすごしていらっしゃるのでしょうか?

今回はまだ前々から続けていたコートの写真が余っていますから、さらっと見ていこうではありませんか?

今回は1960年代中心のストリートスナップ的な写真集、LONDON Passing Faces という本から、少しだけ拝借させていただきました。
興味のある方は探してみてください。
別にレアでプレミアのついている本であるとか、そういった類の物ではありませんし、ペーパーバックのサラッと買える本なので、ご安心ください。
買えない物ばかりを集めて紹介しているわけではありません。

サルト_オーヴァーコート

下の方の解説には彼の人となりが書かれてあるのですが、当時のロンドンのちょっとした名物おじさん的な人だったようです。
大阪のくいだおれ人形までのアイコンではないでしょうが、写真からも彼の人柄が伝わってきますね。
ユニフォーム(またはスーツでしょうか?)の上にサラッと羽織られたワークコート。
多分毎日のように着ているんでしょうね。
オーヴァーコートと帽子というアイテムはあなたの選び方によっては、あなたを街の異物の様にしてしまいかねません。
着る側がそれに慣れ親しんでいないと、非日常感が他者にも伝わってしまうといいますか。そして物によってはキザになりすぎてしまい、どうしてもヤッテマス感がむぐいされなかったりするんです。
東京やロンドン、ニューヨーク、雑音が多い街ではあなたのノイズは良い塩梅でかき消されてしまうでしょうが、小さい街ではそうはいきません。完全に街の異物となり悪めだちしてしまうでしょう。
それはあまり紳士的ではないかもしれません。

彼の場合は、他者から言わせれば、彼がいてロンドンという街が補完されたというかもしれません。彼が日常であり、街の一部だった。
大阪の食い倒れ人形よろしく、そういった事もあるのだと思います。


サルト_オーヴァーコート

本当になくなりましたよね。街角のシューポリッシュ。今ではパッと思い浮かぶところだと、ピカデリーアーケード内の靴屋の店先でしょうか?
それはエンターテイメント的な要素も間違いなくある物でして、ある種、非日常な物になってしまいましたね。
日本では特に今では街角でササッとやると言うよりも、電話予約してリノベーションしてもらうというような感覚になっていると思います。
東京の街角で磨いてくれる人がいたとしてもきっと職人自体もシュッとしていて、なんなら磨いている人の方が良いジャケット着ていたりしますかね。普通の大型店で買った吊しにスーツなんて着ていたら、そもそも磨いてもらう方が躊躇してしまうのではないでしょうか?
シュッシュッ、キュッキュッと一心不乱に磨き輝くつま先、そして額から落ちる汗、腕に光るRolex。
"自動巻きではなく、こだわって手巻きを選んでます。"
そこはせっかくだから自動巻きにしとけよ!と突っ込みたくなる気持ちはグッと抑えましょう。
こういった本当にありそうな"東京の日常"という非日常はたまりません。これは嫌みではなく、本当に好きです。
電車のつり革を掴んだ手首にパテック、みたいな感じです。
こういった広告写真あっても良さそうですよね、ジョークが効いていて良いと思います。
私は東京を語れるほど知っているわけでも何でもありませんが、適当に言っているのはいつもの事なので、適当にながしてくださいね。

山手線の車内、女子高生の隣にトムフォードのファーラペルドオーヴァーコートでも着てアリゲーターのトランクでをモデル(またはそこら辺の日本の中年でも可)にでも持たせれば最高でしょう。
中を開ければ秋葉原で買った大量のショタ本なんかが出てくるわけですよね。
広告ではそこまで載せないのですが、そういった裏のディテールにもこだわって欲しいです。

あ、オーヴァーコートのお話でしたよね。格好いいと思います。

サルト_オーヴァーコート

これ関係ありませんね。完全に私的なメッセージです。
サブリミナル効果と言う奴です。
最近スパーズの調子が上がらないんですよね。DFラインがどうしてもけが人もいまして、、、この間のノースロンドンダービーも最低でしたね。

サルト_オーヴァーコート

こういう年の取り方をしたい物ですね。
私が歳をとっても結局、 "ヴェンゲルはタヒね・・・。"とかぶつぶつ言ってるジジィにしかならないのでしょうね。

今、普通の人がこういう恰好をしてもキザになりすぎたり、ヤッテマス感が出過ぎたりしてしまうんですよね。
あくまで普通に格好いい物を着る。難しいですよね。

サルト_オーヴァーコート

この写真、注釈を見てもらえば何となく分かるかもしれませんが、実は隣にもう一枚写真があって、11年前にもこのおじさんが撮られているんです。
十一年後に撮ったストリートスナップに同じおじさんですよ。すごいですよね。
広告目的のファッション業界人だって、11年越しに同じスナップマガジンに載ることは難しいと思いますよ。
まず、10年間は自分のビジネスを維持していないといけないわけですし、そもそもその雑誌が10年続いてないといけませんよ。

何を隠そう、この御仁、パスポートフォトの看板を街角で守り続けるだけのお仕事を単純に10年以上つづけているのですから驚きです。
まぁ、そうでもしない限り、このようにコートを着こなすことはできないのかもしれません。
10シーズン以上、毎シーズンしっかり着込むというコート持っていますか?
そもそも10年以上愛用している洋服が皆様にはあるでしょうか?


サルト_オーヴァーコート

格好いいですね。オーヴァーコートはこう着たいという、ある種の理想的な雰囲気すら纏っていますね。
それにしてもどこでスナップ撮ってるんですかね?

サルト_オーヴァーコート

この一枚はコート関係ないのですが、格好良かったので載せてしまいました。
右の白髪の紳士は正統派なブリティッシュジェンツといった感じですが、左の男性はジーンズにワークエプロン、何かしらの職人と言った出で立ちですね。
しかも上に羽織っているのはダブルのジャケット。
何を話しているんでしょうか?
絵になりますよね。
インスタ映えなんて一切考えていない様子です。
考えてたらこうはならないでしょう。

今はこういった肩の力が入っていない格好いい"ヤッテイナイ"装い人を街角でスナップするのは難しいでしょう。
そもそも洋服のチョイスもいっぱいありますし、大体の服はヤッテマス感がでる仕様になっているのです。
そうしなければ売れないんですよ。
ヤッテマス感を出さないのであれば結局ユニクロ等のアノニマスな服になるのでしょうか?(逆にばれるという話もあるようですが。)
私はユニクロが悪いと思ったことはないのですが、周りには"いい歳こいてユニクロとかどんだけダセェんだよ!"なんて言ってしまう心ない人もいるようで、そういうやんちゃなDQN体質な人は無論どんどんヤッテイコーゼ!という風潮がどうしてもある訳で、そういう人がそもそも発言権も強く、消費力もあるので、ブランド側も雰囲気が無い服より、ある服の方が作りたいわけで、結局ヤルしかないわけで、それはそもそも正義でして・・・。

兎も角どうすれば、格好良く、さりげなく、普通に、日常的に格好いい洋服を着こなせるようになるのでしょうか?

一つの答えはこういったことをまず考えないことだと私は思っています。