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SARTO

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column

ヴィクトリアンコスチュームの話に入って参りました。
写真やイラストで見ても当時の衣装は凝った作りをしていますし、時間が掛かっているのが手によるようにわかります。
こういったものをインスピレーションとしましてもウェルメイドでなければ学生の劇コスチュームのようになってしまいますから、それらをどのように現代のフィルターに通して"今"にしていくのかはやはりファションデザイナーのセンス如何であるとおもいます。
もちろんファッションデザイナーの全員が全員新しい"今"を想像しているともおもいませんし、歴史に残る人も一握りでしょうが、それはどの分野でも同じ事でしょう。結局歴史を作るのはごくごく限られた数の天才達なのでしょうね。

お世話になっております、をさないです。


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こういった簡単な資料は探せばネット上の至る所に転がっておりますから、上手く集めて使うのも良い。
パターンカッティングの資料も至る所に転がっております。昔の物はデジタルでアーカイブ化されたものが大量にフリーで閲覧、またはダウンロードできますから、そういった物からアイディアをいただくのも良いでしょう。とくにアメリカ物は大量に転がっておりますね。
大変なのはメーキングの資料かもしれません。
昔のカッティングを参考にパターンを作って生地を切ったところで、それを作る当時の技術が無くては本当に欲しいガーメントにはなりません。
我々テーラーの技術はただ生地を合わせて縫うだけでは残念ながら無いのです。
ですから、古いパターンで生地を切って、それを貼り合わせても単なるハリボテ以外の何物でもないのは皆様もお分かりいただけるでしょう。

そういったテーラーリングの作る側の貴重な資料も今度お見せする機会を作ろうと思いますので、お楽しみください


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今回は前回にくらべ随分スポーティですよね。ここ百年でスポーツウェアが一番変わったかもしれません。
格好いいですよね。


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ここら辺は完全にスコットランドの民族衣装ですね。まだまだ現役でファッションデザイナーにインスピレーションを与え続けていると思います。
人類は裸一貫からどういった発想にてこういった衣装を身につけるように発展していったのでしょうかね?
それが本格的に気になったのであれば、服飾史などを大学レベルで突き詰める必要があるでしょう。
こういったことが好きな方はやはり西洋の大学に入学する方が良いのでしょうね。


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こちらはイングリッシュミリタリーな印象ですね 。昔のミリタリーものは本当に凝った作りの物が多いですよね。


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こちらはアフタヌーンティーにでもしけ込む感じでしょうか?
ちなみにアフタヌーンティーといいましても本当にお茶だけ飲むわけではなく、ケーキ等も普通にあります。一つのセレモニーの名称です。

こういったアンティークコスチュームを見ると分かるのですが、Vゾーンが小さいですよね。トップボタンだけをする着方が結構見られます。
こういった恰好をするときは、必ずウエストコートを着なければなりませんから、お気をつけください。おなかのAゾーンに白色が見えるとぽっかりと穴が開いているような印象を与えてしまいますから。これは今のスーツを着るときにも言えることですね。
アンティークガーメントに袖を通した事のある人は分かるのですが、当時の上着のカッティングがこういった着方をさせてしまう原因でもあります。
つまりこういう着方をするカッティングになっているんですね。ラウンジジャケットもそうです。
ここら辺を説明するとなると少々専門的になりすぎますから止めておきます。
とりわけ、今の3ボタンスーツのトップだけを止めてもこういった雰囲気は出ません。


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これらはまたセレモニカルなミリタリーアウトフィットですね。コックトハットなんてリアルで被っている人は見たことありませんよね。きっと皆さんも無いでしょう。


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これらが俗に言う"リーファー"っていう印象ですね。海の匂いがしませんか?
カンカン帽は"ボーター"と言いまして、ボートに乗るときの帽子でもありました。もちろん、海以外のアクティビティでも被ることはあるのですが、そういった由来がありますから、水辺の雰囲気はありますよね。白色、またはクリーム色のトラウザーズも海を感じます。クリケットトラウザーズも似たようなカラーパレットですけどもね。
ボーターもクリケットの観戦などではよく見られましたし、ボートとクリケットには何かしらの関係性があるようにも思います。
よくみれば、背景は海っぽいですから、やはり海っぽいアウトフィットで間違いないみたいですね(笑)


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右側の紳士のコートのウェルトポケット随分低いですねぇ。
アンティークな時代ではこの胸の箱ポケットのデザインにまだまだ揺らぎがあったようにおもいます。いろいろなディテールの作りにも形にも今以上にバリエーションが見られます。今は逆にはっきりとしたイメージができあがったという感じです。
ナポリのそれは今でもすごく特徴的ですよね。
ナポリで修行した日本人の職人が習ったそれを反芻するのは理解しやすいのですが、ただただ何となく流行っているからそれをコピーする、という日本人の感覚は疑いたくなります。
羞恥心もそうですし、なにせ自身のアイデンティティを放棄すらしているような気分になります。
職人と一口に言いましても、結局のところ物作りにはセンスがある程度アウトカムに作用してきますから、消費者の人達から見て疑わしい物、人には手を出さないのが得策なのでしょう。
まぁ、詐欺師は自分が詐欺師だとは言いませんから、大変です。皆様もご存じの通り、私も大変な目に遭っているますからね(笑)

発展途上国のマーケットなどには沢山のグレーを通り越したブラックな模造品がたくさんありますが、正直日本のファッションインダストリーにもよくみればグレーなものはたくさんありますし、ましてやブラックな物もたくさんあるように思います。
オリジナリティはどのように養われるべきなのでしょうか?
学校教育なのでしょうか?
それとも環境なのでしょうか?

話が行ってはいけない方向に進んでいるような気がしますね。危ないところでした。悪い癖ですね。
こういった話は本田圭佑さんにでもお願い致しましょうか。



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白黒だから分かりづらいとおもいますが、トラウザーズは"グレー"。トップスは下物よりもダークな色使いにするのが、非常にクラッシックです。
グレーのスラックスは何本でも持っておいて損はしません。生地の重さや色の濃淡、テキスチャー、グレーだけでも何種類でも揃えられるでしょう。
ブルーのジーンズがグレーのトラウザーズよりも多く持っている人はそうですね、ちょっとアメリカ文化に寄りすぎていると言っても過言ではありませんね。
グレーのトラウザーズがジーンズよりも多く、黒のキャップトウシューズがスニーカーの数を超えた辺りからようやくようやくイギリス紳士を語って良いという範疇ですしょうか?
アリスのお父さんはすごく堅い格好いいイギリス紳士でしたけど、やっぱりブルーのジーンズもスニーカーも履いたこと無いって言ってましたからね。

サイズのあった、白色のシャツ、鼠色のトラウザーズ、濃色のジャケット、正直これが現代紳士の三種の神器ですから、まずここから抑えてみてはいかがでしょうか?
この縛りであっても相当遊びは効きますし、お洒落を楽しめると思います。

もう一度言っておきますけど、私たちは日本人ですから、別にイギリス紳士に憧れようがまねごとをしなければいけない訳ではありません 。あなたのアイデンティティを大切にファッションを楽しめばいいではありませんか。