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SARTO

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column

今回もちょいと珍しい(?)コートのご紹介になります。

私にとって珍しいだけでして、皆様ではどうでしょうか?
お世話になっております、をさないです。

正体を明かしてしまいますと、日本製のハンドテーラード、ビスポークオーヴァーコートっといったところです。ですので、日本語で外套などと呼んでみたりもしたわけです。

いままで、イギリス物の紹介が多いSRCですから、日本のビンテージはまた全然ちがった趣です、見て参りましょう。

ラグランスリーブ_サルト

タグが付いていなかったので正確なデイティングができませんがそんな古い物では無いと思います、70〜80sと言った所でしょうか。
パッと見でも分かりますが、小さいですよね。
海外のサイズになれているとどおしても日本の物は小さく見えてしまいます。

袖も私には全然足りないのですが、逆にもう少し短くして、最近のグッチっぽい気分で着てしまうのもアリかなぁ〜なんて思ったりしています。
本当は、カフと襟、ラペルにアストラカン辺りのファーでもつけて袖丈の調節も考えていたのですが、もうお直ししないといけない洋服がありすぎてどうしようもありませんし、それを行う時間もモチベーションも無いので完全に手詰まりです。


ラグランスリーブ_サルト

ダーツも一切ないタイプのカッティングです。

ラグランスリーブ_サルト

ボタンも時代を感じますね。

ラグランスリーブ_サルト

ちなみに、これが生地のタグ。今は無き藤井毛織のカシミアです。このタグの感じも時代を感じますよね。
専門家の方はこのタグでデイティングできたりするかもしれませんが、私には一切この辺りの知識はありません。
手触りだけで良いカシミアなのが分かります。前回のビキューナもそうですが、ビンテージの良い時期の藤井のカシミアもまた別格です。
デッドでビンテージ藤井のカシミアを探している人はいるでしょうけど、見つかるでしょうかねぇ〜。洋服になっている物でもそう簡単にみつからないですし。

ラグランスリーブ_サルト


ラグランスリーブ_サルト


ここら辺のミシンコントロールは日本っぽさが伝わるところですよね。

ラグランスリーブ_サルト

ラグランスリーブ_サルト


ここら辺のポケットの仕様も非常に日本的です。
南京玉縁のインブレストポケットと揉み玉縁のチケットポケットといったところでしょうか?
日本語の細かい名称はちょっと自信ありませんが。。。

ポケットの仕様は時代感やお国柄も出ますから、些細な所ですが個性が出るおもしろいところです。

ラグランスリーブ_サルト

見えないところの処理も綺麗です。
まぁ、見えないと言いましても簡単に見ようと思えば見えてしまうところですから、綺麗に仕上げたいところではあります。

ラグランスリーブ_サルト

マフポケット

ラグランスリーブ_サルト

コートメーカーの立場に立ってしまいますと、こういった非常に細かいことが目に付いてしまいます。

何か分かりますか?

これはフライフロントのトップスティッチのスタート地点がラペル裏まで長い方がしっくりくるんです。
一度気になると、ずっと気になってしまうでしょう?

もちろん、着心地が変わるわけではないのですけど、こういった気持ち悪い箇所を一つ一つ無くしていくのも大事です。

ラグランスリーブ_サルト

生地の状態も良いですし、仕立ても丁寧で着心地も軽いすごく良いコートでした。