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SARTO

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column

餅は餅屋、というような言葉があるわけでして、少々これまで私は写真やライカについて書くことにためらいを持っておりました。
このデジタルご時世、写真やカメラのブログほどブログに適した素材は無いのではないか、と思いますし、その道のプロのお話でも聞いたりする方がよっぽど得策でしょう。

まぁ、とはいいましても、ライカというのは底なしの沼のようなものでありまして、ちょっと興味を持ったので"ライカを始めてみよう"と志し情報を漁ってみた物の、その沼の深さに心が折られてしまう人も多いと思います。実際私もそうでした。

きっとこのSRCに長いことお付き合いしてくれている愛すべき服狂人の皆様はある程度の沼には耐性ができていることでしょうが、それでもカメラの沼はまた別もの。
ハンツマンやヘンリープールの仕立ての仕様に興奮できるような頭のおかしい沼人同様、ライカ沼にもそういった住人が沢山いるわけです。
一番初めにクリックした先がそんな沼ブログではちょっとライカに興味を持った程度の方では窒息しかねません。
そうであるならば私のようなLight なユーザーのさわやかライカ情報で皆様もまずはライカ慣れするのが良いと思います。

それでは皆様もライカ始めてみませんか?
お世話になっております、をさないです。

ライカ沼の住人_サルト
<M3+50mmプロトタイプズミクロン。in Martinsicro, Italy >



ライカは高級品で間違いありません。私がライカを持つきっかけになったのは、そんなブランド力に引きつけられたためです。
貧乏性でお馴染みの私は値崩れのしないライカではないとデジタルカメラにお金を払いたくなかったのです。
私はロンドンに来てからライカを買ったのですが、デジタルカメラの進化が今以上にめまぐるしかった時期だったといいますか、次の瞬間には別のカメラが発売されるようなそういった感覚すらありました。
発売当初から私にはM8(M型一番初めのデイタルタイプ。2006年発売)がなんかこう、孤高の物のように見えたわけですね。
M9が発売され、すこしM8の中古市場の値も落ち着いたときにようやく念願のM8を手に入れることが出来ました。
正直言いますと、フルサイズのM9は魅力的でしたが、私にはM8で十二分過ぎるくらいでした。

それが私がライカ沼に足を入れてしまった瞬間です。

無論ファッションで始めるかたも多いと思います。私のような貧乏性がたたって逆にライカに手を出す人もいるとは思いますが、少数派でしょう。
ロレックスを持っていないライカユーザー位に少数派だとおもいます。
とは言いつつも私にしたってある程度ファッション性も込みでライカを使っている事を否定できません。
どんな理由で始めようがライカには男のオタク心をくすぐる魅力が沢山詰まっている物なのですから、気づけばあなたも沼の住人になってしまうのです。

ライカは実はそのレンズの方の沼が深く、実際ライカ沼はライカのレンズ沼と同義であると言わざるをえません。
まぁ、とは言いつつもそのレンズ沼にはまっていると逆に本体の沼に戻っていくというリバース現象もたびたび見受けられるのですが、たいていはレンズ沼で気持ちよく溺死できます。
レンズ沼から生還しボディ沼に戻ってしまうような人は完全な廃人か心をライカに売った闇の住人ですから、一般人では彼らの会話が何語で行われているかも分からないとおもいます。
ちなみに私は全然沼にどっぷりの沼人ではありません。沼のほとりにサーフボードを置き、その上でMacBookを開いてスタバのコーヒーを飲んでいるペラッペラなタイプです。しかもMacBookを開いてもアマゾンでサプリメントを物色するくらいしかやることがないほど、色々な意味でのライトなユーザーだと思ってください。


ライカ沼の住人_サルト
<M3+50mmプロトタイプズミクロン in Stamford, England>



さてさてM type240というカメラが出てからライカユーザーの垣根がずいぶんと広がったように思います。
皆様もこれからライカを始めるなら240かそれ以降がいいかもしれません。
理由としましては、ようやくライカが本当の意味でデジタルカメラらしくなったモデルがこの240からだからです。
今のある程度のデジタルカメラを知っていれば一切垣根無く使ってもらえるでしょう。
とはいいましてオートフォーカスは基本無いのでその辺はマニュアルになりますけど、ライヴヴューイングがついていますから、普通のデジカメのように映像を見ながら欲しいピントでシャッターが切れるのですね。
240以前はファインダーで二重像を合わせ無いといけません。

この本体の違いが実はライカレンズの事情をも変えてきている理由になっています。

レンズの話をする前に一度ライカ本体の話をしなければなりません。
とは言いましても基本のキだけにいたしますから、身構えないでくださいね。頑張ったところでたいして深いことは話せません。

ライカの本体は基本は3つのタイプに分けられます。

スクリューマウントライカ、M型レンジファインダーライカ、そして一眼レフライカです。

それぞれアタッチできるレンズ群が違います。

それぞれ スクリューマウントレンズ(M39マウント、通称Lマウント、このLマウントという呼び方は日本独特の呼び方だったはず、L39と書いてある場合もあります、)、Mマウントレンズ(バヨネットマウント)、そしてもう一つバヨネット型一眼レフ用のRマウントレンズ。

これらがライカで言ったらメインのレンズ群です 。
基本はその本体にあったレンズを使うのが本筋です。

しかしながら、マウントアダプターを使えば、M型の本体にスクリュー型を使う事も出来ますし、いろいろと無茶も出来るのですがストレスも多いと言いますか、距離計の連動がどうだ、ブライトフレームがどうだと、色々とめんどくさそうだぞ!っとなるかもしれません。
まぁ、レンズにあったアダプターを余計に買い足さなければならないわけです。
M本体を持っているなら黙ってM型レンズを使えばいいじゃない、と思ってますからそれでいいのですが、スクリューマウントは古い仕様ですし、マニアックなものがあるのも事実、そして値段。スクリューマウントレンズは俄然M型レンズより安いので、一口で"Mマウント使えばいいじゃない!"と言えば、"パンがなければケーキを食べればいいじゃない!"的に響いてしまうのもまた事実なのであまり大声でそうは主張できないのですよね。

本音で話してしまえばスクリューマウントレンズはやっぱりスクリューマウント型の本体、(バルナック型ライカとも呼ばれます)で使うのが格好いいと思います。
一応ファッションがどうのクラシックがどうの話しているSRCですから、この辺の見た目も頑なに行くのも一興でしょう。
たしかに、良い写真が写真が撮れればいいのですけど、プロでは無いですし、趣味なのですから、その辺の見た目にこだわる方が趣味性は高くなりますし、それはそれで楽しい物ですよ。

20s、30sのファッションがどうでスーツがどうだと話している訳ですから、バルナック型にはエルマー(ライカのレンズには基本その明るさに応じて名前がついています。)というスタイルを無視するわけにはいかないでしょう。まぁ、持ってませんけども。

ある種、バルナック型のライカにまで行っている人は基本マトリックスの狭間の向こう側の人達ですから、ちょっと置いておきましょう。そのビューファインダー越しの世界はいつか私も見てみたいものです。

ライカ沼の住人_サルト
<M3+50mmプロトタイプズミクロン in Ascoli Piceno, Italy>


ちょっと、道がそれましたので戻しましょう。

Type240ではマウント別のレンズの使ったときのストレスが少ないんです。もちろんアダプターは必要ですが、どんなレンズを使ってもライヴヴューイングで欲しい画像を切り取れば良いわけですから。(特にRマウントレンズを使いたい方へのストレスはだいぶ少ないらしいですが、新型MにRレンズで写真撮ったこと無いのでご愛敬。)
挙げ句の果てには動画も撮れてしまうようです。
一部のファンの中ではこういった痒いところに手が届き過ぎているために240以降のライカを毛嫌いしている人もいるようですが、こういう層は絶対にある一定はいますから仕方がありません。働かない働き蟻が常に一定数いるのと同じような理由なのでしょう。

ですけど、ライカレンズの可能性を広げたという意味でもこの240は魅了的ですよね。
オールドRマウントレンズ群のためにわざわざ新しいデジタルR型ミラーレス一眼(この場合S型の劣化板になるでしょうか?)を作るなら、人気のあるM型がなんでもできるようになればいいじゃない!と言った感じだったのでしょう。

まぁ、それでもMのボディにMのレンズで一枚の写真を丁寧に撮る、それだけで私は十分だと思いますから、そういう意味では私にはM8で十分すぎるんですよ。

もちろん、M9が手にはいるのであればそれはそれで良いのですが、M8で十分なのは私の趣味とレンズのコレクションにも起因しています。(無論銀行の残高にも依存しています。)ですので、そこまで高いお金を使ってまでアップグレードする意味がM9になさそうなのです。

先ず私が普段使うレンズは基本標準レンズの50mmのズミクロン(F2)でして、それもアナログ機のM3に基本は装備させて使っています。(ド硬派です笑)
そしてM8には90mmか135mmの望遠しかつかわないんです。ポートレートで人を撮るのが主流なのですね。


ライカ沼の住人_サルト
<M8 +135mm Elmarit 1st, in London。上の写真とは全然違うのが分かってもらえると思います。>


結局人を撮るのが好きなので望遠趣味なんです。そうなるとM8で十分なんです。
もうすこし詳しく言いますと、M9からフルサイズの画角(フィルムと同じサイズ)ですが、M8では1,33倍になります。
広角レンズを使う場合でしたらM9に分がありますが、望遠であればM8の方が被写体を引きつける効果があるわけです。
何かしら本格的に広角の撮影を楽しみたいのであれば頑張ってM9買うかもしれませんが、今のところ大丈夫です(笑)

強いて言えば、ISOがM8であれば160からですが、M9は80からですので、そのあたりはちょっとうらやましいですね。
シャッタースピードはM8はライカ最速のシャッター1/8000がありますからね〜まぁ、かなり特殊な条件下でないとそこまでこのシャッタースピードの恩恵はありませんが。
まぁその他にもM8はUV/IRフィルターを常備する必要があったりしますが、ライカレンズは高価ですし、裸で使うのも忍びないので何かしらのフィルターは結局皆さん使っていることでしょう。それがUVIRになる言うだけのお話です
たいしたストレスではありません。

というわけで、私の趣味ではM8で十分過ぎるという寸法です。

ライカのボディはそれぞれに性格があり、価値がありますから、新しいモデルがそのまま過去のすべてを置き去りにして最高であるというような物でもないと思います。まずそういった考えはライカの哲学でも無いと思います。

ライカはどのボディ、レンズを使ってもライカの写真になりますから、あなたの趣味と相性で選ぶのが良いのでしょう。