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column

続いております、今回のお話でありますが、本当のことを言ってしまいますと一番初め、"詐欺だとしても、SRCでネタになればそれも良しだなぁ〜" などと非常に簡単な気持ちでいた自分がいました。
しかし絶対に割に合いませんので詐欺に関わるのは本当に止めてくださいとしかいえません。詐欺の臭いが少しでもすれば、絶対に避けてください。これは経験者として言わせてもらいます。
いくら自分は弁が立つと思っていてもプロ相手では本当に割が合いません。
あのゾルディック家ですら幻影旅団を相手にするのは割が合わないと言っております。
要は、割に合わないものは割に合わないのです。お世話になっております、をさないです。

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さてさて、スペシャルデリバリーで発送されたアイテムは、その後どうなったのでしょうか?
基本、SPDは翌日配達です。しかしながら件のアイテムは届きませんでした。
私はトラッキングナンバーで確認を取ります。どうやら、スペシャルデリバリーではなく2ndクラスで送っているようです。
話が全然違います。しかし、いったい何がどうなっているのでしょうか?
高額な商品を2ndクラスで送るバカは絶対にいませんから(いったら一切補償のない定形外郵便です)詐欺で間違いが無いのは確信しましたが私は混乱しました。

私は少々怖くもなっておりました。いったい何が送られたのか?不安でしかたありません。
このご時世です、何があるか分かりません。

数日後そのアイテムが届いてしまいました。

"本" でした。。。。。。

そうきたかと思いました。金曜日でした。

すぐにeBayに詐欺の報告をしました。カメラのレンズを買ったが本が送られてきたというウマを伝えました。

eBayはまず彼らが介入する前にセラーとバイヤーの双方がDMのやりとりをしてみて、その後も解決策を見つけられなければ間に入るという方法をとります。ですのでまずはセラーと話し合ってくださいと言われます。
介入時にはすべてのDMはeBayにチェックされますので私は初めからその詐欺師との対話ではなく起きた事実だけを出来る限り明確に記しました。詐欺師に送っていますがeBayへ向けてのメッセージです。

詐欺師に事実を突きつけても暖簾に腕押しです。何を言ったところですべてファンタジーで返ってきます。

やりとりはこんな感じで始まりました。


私; レンズを買いましたが、本が送られてきました Etc,etc..

S;  本?なんで本なのですか?私はレンズを送ったのに本を受け取ったと嘘をつくのですか? そして私を詐欺師と呼ぶのですか?名誉毀損で訴えまので覚悟しておいてください。"

詳しく書きますと、本当はとんでもなく長いメールが返ってきます。ほとんどファンタジー小説レベルです。

私が、かくかくしかじかで私はだまされ、あなたは詐欺師でレンズを送っていないしそのレンズを持ってすらいないと証明したとしても、相手は都合の悪いことは"知らない" や"捨てた" など一切意に介さず、とりあえずあること無いこと私が悪者である、もしくは詐欺師であるというようなメッセージを送ってきます。

これは本当に不思議なもので、私には正義があるのだからすべてに論理的に私が潔白であるという証明を一つ一つの相手の主張に返さなくてはいけないような強迫観念が生まれてくるのです。
本当はそんな必要はないのでしょうが、100%の身の潔白を証明しなければこのケースは私が負けてしまうのではないか、と思ってしまうのですね。

そんなこんなで、ここからはメール合戦が続きます。
私は論破しようと一つ一つの粗を見つけ反撃するのですが、すべて英語でしかも相手はプロの詐欺師です。徐々にこっちは憔悴していきます。
しかも私は仕事後の金曜です。相手はこれが仕事ですからハイオク満タンで準備しているわけです。十代の放課後のごときエネルギー且つ女子高生の返信スピードで、長文が返ってきます。

何度も言いますが論理では確実に私に理があります。何せすべての証拠がそろっていますからね。しかし相手はプロです。彼の書いてくるファンタジー小説もそれっぽい感じで作られてきますし、勢いもあります。
もう本当につきあっているのがばかばかしくなってきますが、さっき言ったとおり論破しなければ本当に負けてしまうかもしれないという強迫観念が私を襲います。そこから精神が完全にやられてきます。相手も正直な所それが狙いなのですね。精神を削りに来ているのがメールからも伝わってきます。

結局その金曜の仕事後はずっと詐欺師とのメールに追われることになりました。しかし犯罪に巻き込まれた私にも落ち度はあったのです。
バイヤーは守られているしもしも詐欺でも大丈夫〜なんて思っていた私の緩んだ気持ちが私の週末を最低な物にしてしまったのです。
とは言いましても、悪は絶対的に詐欺師です。

とりわけ、私が提示した潔白である事実はこんな感じでした。

まずは送ってきた小包にはしっかりとスタンプが貼ってあり(もちろん犯罪防止もあるためか簡単には剥がせません。)そこには詐欺師が申告したトラッキングナンバーと、そしてアイテムの重さも明記されています。
私は送られてきた本とその包みの合計がスタンプに明記されてある重さと同じであることを計りに載せそれを写真に撮り、提出。(アクセサリーを含めたライカのレンズセットは確実にそれ以上の重さになります。)
そのスタンプが押されている包み自体もレンズセットを内包できる物では無いと言うことをしっかりと説明します。

次はリスティングに使われていた写真は自分で撮った写真ではなく別の所から拝借してきているという証拠も突きつけました。(相手がレンズセットを持っていないという証明です。)

落札後の一番初めのメールでのやりとりは確実に詐欺の手口ですし、だいたいがeBayのルールに違反している事を催促していた訳ですから、相手が勝つことは不可能なのです。

初めから勝負ありのケースのはずですが、詐欺師のファンタジーメールはそんなことお構いなしです。
詐欺師は基本都合の悪いことは無視、または知らない、と簡単にすませ他に話をすり替えてきます。本当は相手にしなければいいのですが、何度も言うように相手はプロです。相手にしないとこちらが不利になるようなこと(不利になっているようにこちらが錯覚してしまうこと)を捲し立ててくるのです。

本当にプロの詐欺師とやり合うのは時間の無駄且つ精神衛生上もよくありませんので絶対に関わらないでください。

そして実際に怖いのが、相手はこっちの住所も名前も知っているという事実です。
まぁ、本当はこういった詐欺師が実際に顔を出すはずはないと思いますが、もしもある程度の組織されたグループでしかもちょっとした武闘派メンバーも所属していたらどうでしょう?
色々な想像が膨らみ、無いと分かっていてもどんどん怖くなってくるんです。

実際、メールで論破していく課程で向こうの神経を逆なでしたら、何かあるかもしれないぞ? っとも思ってしまうんです。

向こうが実際に脅すようなメールを送って来れば警察行きになるのですが、そんなしっぽは出しませんし、こっちには相手の名前も住所も分かっていませんから、警察に連絡のしようもありません。

この件は最終的にはeBayが介入してきてから2ヶ月以上たち解決。その課程でこの詐欺師の情報を警察のサイバー犯罪のサイトに連絡し、お金は返金されました。

実はちょっとした余談があるのですが、その詐欺の後に別のAmazonでの詐欺の話をききました。
それは、iPhoneを買うと実際のiPhoneの箱が届き、その中には本体は無く、粘土が入ってあり小包の重さがちょうど実際にiPhoneを買った場合の小包と同様の重さになっていると言うことでした。

私は少しぞっとしました。

もしも、あの詐欺師がもっと狡猾に私をハメようと思っていたら私はそれをどう論破すればよかったのでしょうか?
そしてその小包が届いた日が金曜日の夕方だったらどうでしょう?

考えただけで疲れてきます。

犯罪には巻き込まれないように心がけてください。
いくらあなたが潔白であり負ける要素がなくとも、無駄なエネルギーを相当消費してしまいます。
その苦痛から解放されるのなら、もういいや、と思わせるのも相手の手口なんです。
そもそも相手は勝てるはずのないところに勝機を見いだしてくるわけですから、精神的に追い込んできます。

ホント、思い出すだけで心が削られていきます。。。