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column

ただいま3月の18日、土曜日にこれを書いております。
一応、今回は日付を書いておかなければ少々話かこじれそうですから、はじめに断っておきます。

お世話になっております、18日のをさないです。

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いやいや、なんでこんな事を言ってしまうのかといいますと、そうなんです、Ghost In The Shell攻殻機動隊の実写版がイギリスでは今月末に公開するので、楽しみでしかたがないからなのです。すでに公開初日のチケットもブッキング済みでございます。
日本では4月7日のようですね、皆様の中にも劇場に足を運ばれる方も多いのではないでしょうか?

日本の劇場では吹き替え版が流れるのでしょうか?
アニメ版のファンが楽しみにしているのはこの吹き替え版キャストがアニメと同じメンバーで構成されているという点もあるでしょう。
きっとイギリスではオリジナルバージョンでしょうから、私は吹き替え版はDVDが出てから楽しみたいと思います。

もちろん今回は皆様の中には攻殻にまったく縁もゆかりも、そして興味すらないという方も多いかもしれません。
寧ろ、今回の映画でその名前を頻繁に聞くのでちょっと、予習してから劇場に行きたいという意識高い系の方もおられるでしょう。
とはいえウィキペディアを読んでも長いしメディアミックスされているし色々なバージョンがあったりして、すでに心が折れているかもしれません。

ですので、今回は50代からでも始められる攻殻機動隊のお話をしたいと思います。もちろん、見たことも聞いたことも無い20代30代の方も是非ゆっくりしていってください。

さてさて、まずはその概要です。攻殻機動隊のオリジナルは士郎正宗さんの漫画になります。
色々なコミック版もあるのですが、この士郎正宗さんの攻殻機動隊Ghost in the shell、Human-Error Processer、Manmachine interfaceの3つが基本的にはオリジナルです。
しかしながら、この3つから始めるよりもアニメから初めてみまして、好きであればこのオリジナルの漫画も読んでみる、と言うスタンスの方がおすすめかもしれません。

士郎さんの世界観は本当にサイバーパンクが好きな人にしかついて行けないかもしれません。漫画の欄外補足がえげつないボリュームですし、少々アートワークにも癖があるので、皆様にはまずアニメをおすすめ致します。

それではアニメです。
アニメにも何種類かあるのです。それでは何を見ればいいのだろうかと憔悴してしまったことでしょう。

とりわけ監督さんでアニメは分けられます。大きく分けて3つです。

はじめは最初の劇場版の監督を務めた押井守さんの押井攻殻。
そして、その後のTVシリーズの監督である神山健治さんの神山攻殻。
そして最近のTVシリーズ兼新劇場版(ARISE)のメイン監督である黄瀬和哉さんの黄瀬攻殻。

これらの攻殻シリーズは世界観を共有しているだけで別物の攻殻機動隊と捉えていただいて結構です。
ですから、発表された時期から順々に見ていっても困惑してしまうかもしれません。
監督ごとに消化していくのが得策です。まずは押井攻殻から始めましょう。

アニメ初登場の劇場版は1995年なのですが、2008年にデジタルリマスターしていますので、今のアニメに慣れている人は2008年版を見てから2004年のイノセンスを見るのも良いと思います。話はつながっております。
この二つはサラッと見れてしまえますし、今回の実写版を見る前に見るのであればこれらを抑えておけばいいでしょう。
押井守さんの話はまた長くなりますから、みなさん各々ウィキペディアでも読んでください。

そして、この世界観が好きであれば、神山攻殻のTVシリーズに行きます。
より攻殻のディテールが掴めると思います。

TVシリーズのはじめは攻殻機動隊 Stand Alone Complex。インターネットを使ったことがある人なら、一度くらいは見たことがある"笑い男"のアイコンはここから生まれました。その通称"笑い男事件"が物語のコアになるシリーズです。
この神谷攻殻はStand Alone ComplexシリーズとされS.A.C.と書かれたりしますから、これがあれば神山攻殻です。
セカンドTVシリーズがS.A.C.2nd GIG。
3つ目が、S.A.C. Solid State Society(SSS)。これは長編の1話完結物。

押井攻殻では初めの劇場版、"人形使い事件" 後に主人公である"素子"はチームであり攻殻の核でもある"公安9課"をさり、イノセンスではチーム内の"バトー"に話はフォーカスされます。
同様に、神山攻殻では2ndGIGの"個別の十一人事件"後、やはり素子は去り、SSSの9課は"トグサ"がリーダーになっております 。

素子がチームを去るのがいわば攻殻の既定路線でありますから、今回の実写版でも一つの事件を追い、素子の内面にフォーカスし、その事件後、(または後々)彼女はチームを去るというのが一つの流れになると思います。

今私が話しているのはスポイラーではなく、基本的な攻殻の流れですから、ご安心ください。

最後は、原作から数えて4つ目となりますから、"第四の攻殻"と言われる黄瀬攻殻
のAriseシリーズ。
これは9課発足以前から話はスタートしますし、声優陣が変わっていたりと、以前までのファンを少し突き放す仕様になっていますから、一応心の準備が必要になります。

このARISEシリーズを観るかどうかは皆様にお任せします。というのもこのシリーズ前までで、実写版を観る予習は完全に終わっていますからね。
実写版を観た後に観てみるのも良いかもしれません。

Ariseシリーズは劇場版の全四章とそれを再構成したTVシリーズ、そのTV
シリーズはArise Alternative Architectureと呼ばれ、その最後の2話がArise Pyrophonic CultというTVシリーズオリジナルストーリーのお話で、2015年の新劇場版につながっていきます。
黄瀬攻殻のDVDは初めの四章が1〜4巻で5巻がPyrophonic Cult、そして新劇場版の6枚と言った感じです。

押井攻殻の影響もありアニメの素子は全編を通じ非常にクールなキャラクターですが、実はオリジナルの士郎さんが描いた素子はもっと破天荒で天真爛漫な印象だったりします。実写版でもきっと素子はクールにイメージを保っていることでしょう。


さて、それでは実際にDVDを観る前に簡単な予備知識も頭に入れておきましょう。
先ず物語を語る上で抑えておかなくてはならないのが、"電脳"
という存在です。これがシリーズの世界観に絶対的に関わって参ります。

攻殻の世界は簡単に言えば化学が発達してロボットやAI、人間との差が無くなってきているよくあるサイバーパンクな世界観です。そして、そこに電脳というものがあります。
それを掻い摘んで言ってしまいますと、脳みそにパソコンが移植されたような物という感じです。
インターネットには頭の中から常にどこにいても繋がれるような感じです。
こういった世界ではさまざまな形の犯罪がやテロがあるわけです。それを解決するチームが攻殻機動隊といわれる公安9課というわけです。

しかし本当のところはそういった世界の住人の心の問題がおもしろいところであったりしまして、それが物語の重要なところだったりします。

発達したAIやロボット、アンドロイド、サイボーグ、そして人間。何がそれらを分かつのでありましょうか?
ゴースト(魂のことをこの物語ではとりわけゴーストとよびます。まぁ、英語でも魂のことはゴーストと訳せるようです。)はロボットには宿らないのか?または、高度に発達したネット世界に実体を持たないゴーストは存在しえるのか?
人間にしてみても脳からの電気信号で動きとDNAにある情報で個体を識別できるにすぎません。そのどこにゴーストを宿しているのでしょうか?

少佐こと素子は脳の一部しか人間のころのオリジナルを持っていません。そして、彼女は"超ウィザード級ハッカー"(これは良く出てくる表現です。)で、電脳戦の超エリート。簡単に相手の電脳にハッキングをかけますし、自分の体(通常仕様している慣れ親しんだ体)とは別の体を同時に操作してしまうことすらある。
もうこうなってくるといったい何が彼女自身なのか分からなくなってくるのは自然なことでしょう。
自分の持っている記憶も自分の物なのか、それともどこかで改ざんされているのか、もしくは膨大なハッキングや記憶の同期などからくる疑似体験なのか。そういった素子のアイデンティティの確立もすべての物語の核になります。



さて、ここからは31日の私こと、をさないがお送りしております。

簡単なレビューとしけ込みたい訳ですが、あまり詳しく書きましては興ざめとなってしまいますし、なにせスポイラーになってしまいかねませんのでよすといたしましょう。

まぁ、スポイラーと言いましても、あまり脚本についてはスポイルするほど書くことが無いというのが正直なところです。
良いか悪いかは別としまして、私が英語で見ても簡単に理解ができるほど単純な脚本になっていますので、全く攻殻を知らなくても劇場に足を運べる仕上がりになっております。
それにしても映像につきましては、私は初めての3D映画だったのですが、さすがはハリウッドといった感じでしょうか。映像とその迫力を楽しむ、というのがやはり近代の映画の核になる楽しみなのだと再認識致しました。
音楽は少々ハリウッド的すぎて萎えるかもしれませんが、これはハリウッド映画ですのでこんな感じなのでしょう。

押井攻殻の最初の劇場版でみたシーンがいくつかありますので、アニメと実写での映像の対比という意味では、やはり押井攻殻は観ておいた方が楽しめるかもしれません。

さてさて、長くなりましたがそれでは皆様が劇場に足を運ぶかどうなのかは、ぜひあなたのゴーストの囁きに従ってみてください。