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SARTO

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column

自分自身では最近サクサク言っているような気がしていたのですが、実際読み返してみて、まぁ、結局文章過多に陥っております。
気づけばダークサイドに落ちている、お世話になっております、をさないです。
きっと、忙しい皆様でも週に一度くらいはパソコンの前でちょっとゆっくりしているときもあることでしょう。
もしくは電車に乗っているときにスマフォでもってブラウジングでしょうか?そんなわずかな時間をみつけて目を通してくれていると思うと私も胸がいっぱいになります。
きっと、こういった無駄なアイドリングを削除していけば、もっとすっきりとした文章になるのでしょうね。
私も少しずつではありますか、勉強してきております。

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そろそろ、昔の画像も飽きてきましたので現物の方を見て行きましょう。

ハンドテーラードのチェスターコート。ロンドンのビスポーク物ですが、若干Savile Row物に比べ仕様は落ちます。
70年前半の物ですから、60sっぽさも残った感じの雰囲気です。
まぁ、無論それほど悪い物でもありません。
日本の辞書で "チェスターフィールドコート"を調べれば乗っている意匠がすべてつまった。Theチェスターフィールドコート(カタカナ)なので、是非一発目はこういった物を見てみるのが良いかもしれません。

黒に見えるでしょうが、俗に言うミッドナイトブルーと言う奴です。完全にブルーです。
襟のベルベットは黒です。
ノッチドラペル、フライフロント、ベルベットカラー、フラップポケット、そしてミッドナイトブルー。フルレングスでセミフィティッド、非常にドレッシーなコートです。
これ以上ないほどロンドンのシティー感があふれています。典型的シティコートでしょうか。
カントリーサイドでご近所にお茶に行くときやローカルのパブに行くときなどにはまず着ていかないことでしょう。(いや、以外とイギリスの田舎のパブでは老人が結構ドレスアップしていたりするので、どうでしょうか。今でも探せばいるのかもしれません。)

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だいぶん前にも言及しましたが、ノッチドラペルはシングルブレスト、ピークドラペルはダブルブレストの意匠です。これが基本です。ですので、我々が仕事するときのチケットにはLapelの所にSingleまたはDoubleと書かれます。(Notched やPeakedと書かれたものは見た経験はありませんね。私の記憶も大概あやふやですけども。)
私がラペルをシングルと言えばノッチドのことですし、ダブルと言えばピークドのことです。無意識のうちに"ラペルがシングル"というようにSRCで書いていて皆様を混乱させているときがあるかもしれませんので、一応伝えておきます。
"シングルブレステッドでダブルのラペル"と言っても全然間違いではありません。(寧ろちょっとこなれて聞こえるかもしれません。もしくはちょっと嫌みに聞こえるでしょうか?)
そしてカッターさんに "クロスポケットはJetted With Flap、Slight Slantedで、アウトブレストはなくていいかなぁ〜" なんてオーダーするあなたは完全にイギリス人でしょうね。ココまで来れば嫌みを完全に逸脱できますね。

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良いライニングです。オーヴァーコートにはそれなりに厚みのあるライニングが良いですね。

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基本、コートはセンターベントの一択です。
通常のSavile Row使用のジャケットはシングル2Bサイドベンツ4Bカフと言った感じです。ハウススタイルで1Bフロントの3Bカフ(SRCに来るような方にはもうおわかりだと思います。)のブランドもありますし、センターベントを多用するブランドもあるにはあります。
そういえばこの前、よく考えてみましたら、私とアリスでこの工房を作ってから、一度もオーヴァーコートを除きシングルの3ボタンの仕事が入っていないのが判明しました。
いったい最後に作ったのがいつなのか正直思い出せないくらいです。
もう、3Bのジャケットは4Bのサックコートよろしく、クラシックな仕立屋業界では絶滅してしまったのかもしれません。
もちろん、既成服やブランドものではまだあるでしょうし、オーダーする人も世界的には沢山いるでしょうけども、我々の界隈ではほとんど見なくなった仕様です。
ちょっと、改めて考えてみてびっくりしてしまいました。
サイドベンツのオーヴァーコートも無論作ったことはありません。

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1Bカフ。
スタイルとしてボタンをスリーブに残しておくのはそれはそれで良いのですが、別にオーヴァーコートの袖に本当にボタンが必要なのかどうなのかは議論の余地は有ると思います。
ただ、そんな議論を敢えてする必要もないのが現状なので、無論ここでも割愛させていただきます。

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裏えりの写真ですが、こんな写真も実際必要だったのか、気になる所です。
こういった所の処理であったり、仕様はもう何度も前に話していますから、リニューアルされたサクサク進行の今年の私はこういったことはバンバンと端折っていきますので、そのスピード感に皆様も置いて行かれないようにお気をつけください。