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神宮前のブログをご覧の皆様。


関です。

関③.jpg

前回に引き続きコートのお話。

今回は『タイロッケンコート』です。

The-Tielocken.jpg
第一次世界大戦時にバーバリーによって生み出されたコートで、前回のブログでお話ししたトレンチコートの前身にあたる物です。

前見頃のボタンはなく、ウエストのベルトで留める(Tie Locken)のが特徴です。

が、タイロッケンとラップコートどこが違うの?とはよくある疑問だと思います。

明確な区別としては、タイロッケンはベルトにバックルが在り、それに通して締めますが、ラップコートはベルトを結んで締めます。

単純ですが違いらしい違いはそれくらいかと。

という蘊蓄は様々なショップさんで擦られていると思いますので、前回に引き続き『COHERENCE』のコート『MUTT』についてお話させて頂きます。

MUTT.png

以前のブログで一度触れた事がありますが、軽くおさらいを。

コヒーレンス③.jpg

『MUTT』はMarcel Duchampの1916年に撮影されたポートレートで着用していたコートをベースに、同時代のWWI期ミリタリーコートに用いられた仕様を融合したモデル。
フロントのダブルバックルによる着用方式は釦と比べてクイックな脱着が可能で、インナーのあらゆるレイヤードに合わせて簡単に調整できる点がアドバンテージとされている。
モデル名の『MUTT』は芸術界においてスキャンダラスであった彼の1917年作『Fountain』に残した架空の作家名から。
『Fountain』
デュシャン 泉.jpg



そのマルセル・デュシャンについてもう少しだけ。

デュシャン⑤.png

彼についてのキーワードとして、よく語られるのは『DADA』でしょうか。

芸術思想や運動を指す言葉で、第一次世界大戦への抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に、既成の秩序や常識に対する否定、攻撃、破壊といった思想。
だそうです。

前回のブログで触れたカミュ然り、彼らに共通するイメージとして『闘争』や『反抗』だと感じる方が多いかもしれません。

ここからは私的見解ですが、カミュもデュシャンも自身の周囲にある世界に対する『怒り』や『哀しみ』を独自の芸術として昇華し表現したのではないかと思います。

その表現方法は文学や現代美術と呼ばれる物だったりと様々ですが、共通するものは『DADA』という精神性なのかもしれません。

前回のブログでCOHERENCEは戦う方にお勧めです。

と、言いましたが、そんな背景を無視しても十分過ぎるほどカッコイイので是非一度袖を通しにいらして下さい。

因みに以前のブログと上に載せたこのL.H.O.O.Q.

デュシャン①.jpg

こういった既製品?に手を加えた一種の二次創作物的な物を『レディメイド』と言うそうです。

着想元が在り、それに自身の色を付けて新しい物を生むという発想も受け手によっては偉大な芸術となる。

変わらないようで変わるクラシックの世界と共通する感覚かもしれません。

思考を楽しむ感性の芸術。

MUTTに脳を揺さぶられてください。

ファッションのセオリー的な固定観念に囚われず、楽しみましょう。

関④.jpg

皆様の御来店お待ちしています。


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